ロフト下のテアトル梅田で石井裕也監督の「ハラがコレなんで」を見た。
朝日新聞の映画評を読んで、これは面白そうだと思ったのと、去年見たこの監督の『川の底からこんにちは』が、なかなか面白かったので。
肝っ玉妊婦ヒロインが大活躍?するお話である。粋に生きる、ということだけが行動原理である。こんな女性がいるはずもないので、無茶な設定である。見ていてこれは、漫画だなと思った。しかし、この監督には、熱い想いがあるようである。それのみが、スクリーンを見続けさせる。改めて我々は何に感動するのかといったら、熱い想いなのだな、と思った。勿論テクニックは必要なのだが。この作品のテクニックは、イマイチ。『川の底からこんにちは』よりも、落ちていた。この監督の取り柄であるせりふが面白さは、相変わらずであったが。
あと、ヒロインの仲里依紗が面白かったなあ。ブレイクするかも。『川の底からこんにちは』の満島ひかりもブレイクするかもと思ったが、ちょいどまりだった。