「イタリア美術とナポレオン」展   京都文化博物館

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イタリア美術とナポレオン展を見に京都文化博物館に行った(09/05/09)。ナポレオンの叔父であるジョゼフ・フェッシュ枢機卿のコレクションを基礎として設立されたフェッシュ美術館の収蔵品からの展覧会である。正直言って、ボッティチェッリの《聖母子と天使》以外に見るべき物はなかった。しかし、この聖母子像は、若書きにもかかわらず、一級品である。まず、品がある。そして、みずみずしさ。清涼感があり、見ていて実に気持ちがいい。また、幼子イエスを支える天使が実にかわいらしい。まさに、美を愛する若人、ボッティチェッリが感じられる絵画である。
  同時に開催されていた展覧会で、三橋節子の絵を初めて生で見た。「野草」で、画家が好きだった名もなき野草を描いた絵である。他の画家の絵は、ほとんどダメだったが、この絵だけに品格があった。野草の茎、一本一本に芯が通っていて、命があった。

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