火打山 (6)  ~まとめ~

 新潟県の火打山に登った。(2014/10/02)。
長野駅近くのホテルから、60号線、18号線で北上、笹ヶ峰林道で、笹ヶ峰キャンプ場へ。
1時間20分くらいかかった。 見通しの悪い笹ヶ峰林道が結構長い。
笹ヶ峰キャンプ場に広い駐車場がある。
火打山・妙高山 002・登山口 (640x480)b
近くに門構えの立派な登山口がある。 こんなのは、珍しい。
火打山・妙高山 004 (640x480)
緩やかな登りの木道が続く。
鮮やかな紅葉だ。
火打山・妙高山 017 (480x640)
紅葉の森の中を延々と歩く。
歩きやすいので、紅葉にみとれながら歩く。
火打山・妙高山 020・黒沢出会い (480x640)
橋のある黒沢出会いに到着。
火打山・妙高山 026 (640x480)
少し登ると、十二曲がりの登りとなる。
火打山・妙高山 027 (640x480)
このあたりの紅葉が一番見頃だった。
火打山・妙高山 029・十二曲がり (640x480)
十二曲がりを登りきる。 尾根上に出た。
九十九折なので、言うほどしんどいわけではない。
火打山・妙高山 030・三田原山 (640x480)
右手になだらかな山容の三田原山が見えてくる。
火打山・妙高山 032 (480x640)
まだまだ急な登りが続く。
この辺りで、オオシラビソの木が混じってくる。
火打山・妙高山 033・後立山連峰 (640x480)
登りが緩やかになった辺りで、後立山連峰が見えた。
透明感のある美しい景観だ。
火打山・妙高山 040 (480x640)
緩やかになったオオシラビソの林の中をを歩く。
火打山・妙高山 041・富士見平 (640x480)
富士見平の分岐に到着。
ここは、左手を進む。
火打山・妙高山 044 (480x640)
岩の多い道を進む。
火打山・妙高山 045・黒沢岳 (640x480)
三角の黒沢岳が目の前に見えてきた。
火打山・妙高山 050・三田原山 (640x480)
南東には、三田原山が。
火打山・妙高山 052・妙高山 (640x480)
三田原山に隠れていた妙高山が見えてきた。
火打山・妙高山 053 (640x480)
この辺りから爽快な山歩きになってきた。
笹原に丈の低い樹木が混じる。
火打山・妙高山 057・火打山 (640x480)
前方に雄大な火打山が見えてきた。
火打山・妙高山 068 (480x640)
右手に白樺が目立ってきた。
火打山・妙高山 072 (640x480)
爽快な笹原に戻る。
火打山・妙高山 075・茶臼山 (640x480)
前方に低い茶臼山。
火打山・妙高山 080 (640x480)
美しい紅葉の道が続く。
火打山・妙高山 082・高谷池ヒュッテ (640x480)
やっとこさ、高谷池ヒュッテに到着。
今夜はここに泊まるので、少し荷物を降ろして、身軽になる。

火打山・妙高山 084 (640x480)
高谷池ヒュッテの西には、池塘の高谷池がある。
火打山・妙高山 090 (640x480)
高谷池を過ぎて、振り返ると、高谷池を見渡せる。
火打山・妙高山 091 (640x480)
池塘が、文様を浮き立たせている。
火打山・妙高山 097 (640x480)
コブを乗り越えようと進むと、また火打山が顔を覗かせてきた。
火打山・妙高山 107・天狗の庭 (640x480)
コブを乗り越えると、”天狗の庭”だ。
ここの美しさは、格別。
後で語り尽くしたい。
火打山・妙高山 114 (640x480)
水を湛えた池塘。
火打山・妙高山 120 (640x480)
天狗の庭の北東側に、紅葉の樹林が広がっている。
少し盛りを過ぎたのが残念。 それでも風情がある。
火打山・妙高山 124 (640x480)
天狗の庭を過ぎて、尾根に出ると、北側は切り立っている。
崖と緑と紅葉と岩峰と遥かに下界が広がっている、美しい絶景。
火打山・妙高山 125 (640x480)
紅葉をアップに。
圧倒的に美しい。
火打山・妙高山 129・茶臼山 (640x480)
振り返ると、茶臼山へと続く尾根が。
火打山・妙高山 130 (640x480)
ちょっと進んで、先ほどの崖下の紅葉を振り返る。
火打山・妙高山 133 (640x480)
標高が高くなって、樹高の低い中を歩く。
火打山・妙高山 134・雷鳥広場 (480x640)
雷鳥広場。 岩の多い急登である。
火打山・妙高山 141 (640x480)
雷鳥広場から振り返る。
山懐に抱かれた”天狗の庭”が、愛おしい。
妙高山が雲に隠れている。
実に美しい見晴らしである。
火打山・妙高山 143・ライチョウ平 (640x480)
少し急登を登ると、ライチョウ平に出る。
火打山・妙高山 144 (640x480)
緩やかな尾根道となる。
火打山・妙高山 149 (640x480)
振り返ると、雲間に妙高山が見えてきた。
火打山・妙高山 150 (640x480)
”天狗の庭”をアップに。 
少しくすんだ紅葉に囲まれている。
火打山・妙高山 152 (640x480)
火打山の頂上へラストの登り。
火打山・妙高山 154・火打山山頂 (480x640)
やっとこさ火打山山頂に到着。
頂上は割と広々としている。
ここで、昼飯を食べる。
火打山・妙高山 163・空沢山へと続く稜線 (640x480)
残念ながら、ガスってきてしまった。
北側の、空沢山へと続く稜線が僅かに見える。
火打山・妙高山 168・天狗の庭 (640x480)
頂上から見下ろした”天狗の庭”。
火打山・妙高山 170 (480x640)
ライチョウ平から続く稜線。

昼食後、下山する。
火打山・妙高山 173 (640x480)
木道の尾根の下り。
火打山・妙高山 181 (640x480)
白いダケカンバが美しく並んで生えている。
火打山・妙高山 185・茶臼山 (480x640)
妙高山へと向かっていく尾根が美しい。
火打山・妙高山 203・高谷池 (640x480)
高谷池の向こうに高谷池ヒュッテが見えてきた。
今夜はここで泊まる。

 高谷池ヒュッテでの一夜は、激しい風雨であった。
久しぶりに飲んだコーヒーのせいだろうか、疲れていたのに、寝付けなかった。
明日は、9時頃から雨になるという予報。
妙高山に登るかどうか迷っていた。

火打山・妙高山 206・高谷池ヒュッテ (640x480)
ガスの中の朝の高谷池ヒュッテ。
雨は降ってないが、雨具を着込む。
火打山・妙高山 207・茶臼山頂上 (480x640)
北側に出て、稜線を歩くと、茶臼山頂上に到着。
火打山・妙高山 216 (640x480)
笹原の中を歩いていく。
火打山・妙高山 219・黒沢池ヒュッテ前の池 (640x480)
黒沢池ヒュッテ前の池塘が見えてきた。
火打山・妙高山 220 (640x480)
池塘のアップ。
火打山・妙高山 224 (640x480)
少し晴れてきた。
火打山・妙高山 227・黒沢池ヒュッテ (640x480)
黒沢池ヒュッテに到着。 ドームのような屋根が面白い。
とりあえず、ここまで来て、妙高山に登るかどうか決断しようと思っていた。
8時前だけど、雨は降っていないので、登ることにした。
火打山・妙高山 230・大倉乗越への登り (480x640)
案外急で歩きにくい登り。
火打山・妙高山 231・大倉乗越 (640x480)
大倉乗越。 
ここで荷物を黒沢池ヒュッテに置いていくべきだったと、後悔した。
そこで、袋に包んで荷物の一部をここに置いていく。
ここからが、激下り。
そして、ガスに覆われた。
昨夜のあの激しい風雨を思い出し、引き返すことにした。
そして、9時頃から雨が降り始めた。
火打山・妙高山 237 (640x480)
黒沢池ヒュッテに戻り、黒沢池に出た。
ガスに煙っているが、相当デカそうな湿原である。
その全貌を一望できないのは、残念。
しかし、神秘的ではある。
火打山・妙高山 240 (640x480)
木道が、ガスの中に続いている。
火打山・妙高山 241 (640x480)
所々、木が生えているようだ。
火打山・妙高山 243 (640x480)
草も少し紅葉してきた。
火打山・妙高山 246・池尻 (640x480)
大分歩いて、池尻で渡渉する。
火打山・妙高山 251 (640x480)
ここから山の中に入っていく。
しばらく歩いて、富士見平に到着。
そこからは、来た道を下った。
火打山・妙高山 254 (640x480)
十二曲がりから黒沢出会いの間の紅葉が素晴らしかった。
火打山・妙高山 256 (640x480)

火打山・妙高山 257 (640x480)

黒沢池を過ぎる頃、雨は止んでいた。
妙高山の登るべきだったと、非常に後悔した。
また、来ないとダメになった。

紅葉と天狗の庭がとても美しい山登りであった。

(コースタイム)
登山口8:15 → 8:50黒沢出会い8:55 → 9:25十二曲がり9:30 → 10:20富士見平10
:25 → 11:10高谷池ヒュッテ11:30 → 12:10雷鳥広場12:15 → 13:25ライチョウ
平12:30 → 13:05火打山頂上13:25 → 15:30高谷池ヒュッテ 翌6:40 → 茶臼山頂
上7:10 → 7:35黒沢池ヒュッテ7:50 → 8:10大倉乗越8:20 → 折り返し → 8:
45大倉乗越8:50 → 9:15黒沢池ヒュッテ9:25 → 10:10富士見平10:25 → 11:20十
二曲がり11:25 → 12:00黒沢出会い12:10 → 登山口13:15

今回の火打山の登山コースです。
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 火打山への道中に出会う”天狗の庭”に惚れたので、その魅力について語りたいと思う。
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この地形図からわかるように、”天狗の庭”は、火打山から妙高山に続く尾根(緑の2000mの等高線)の中にある。
火打山・妙高山 149 (640x480)a
火打山への登りの途中・雷鳥広場あたりから撮った”天狗の庭”の写真。
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地形図と照らし合わすとわかりやすい。

”天狗の庭”は、ピークAがあるので、雪解け水が溜まるようになっている。
手前に沢があるので、適度に排水されるのが良いと思う。
またピークCからピークBに尾根が伸びているので、高谷池と区切られている。
火打山・妙高山 097 (640x480)
高谷池からこの丘を越えると”天狗の庭”が現れるのが、秘密の場所に入り込んだ感じがあって良い。
火打山・妙高山 107・天狗の庭 (640x480)
丘を越えると、天狗の庭が、低いピークAにぐっと抱かれているのがわかる。
背景に火打山が控えているのが気持ち良い。
火打山・妙高山 200 (640x480)
低いピークAには、なぜか岩が多い。 少し庭園の雰囲気を醸し出す。
火打山・妙高山 112 (640x480)
中央に大きな池がある。
火打山・妙高山 113 (640x480)
東側に池塘が広がっている。
丁度正面あたりの丘に登っていく。 その向こうは、絶壁。
火打山・妙高山 119 (640x480)
さらに東に緩やかな斜面が広がっている。
ここには、低木が生えていて、色づいている。
火打山・妙高山 120 (640x480)
盛りは過ぎているようだが、美しい。
火打山・妙高山 122 (640x480)
北東側から見ると、中空の庭の感じが出てくる。
火打山・妙高山 141 (640x480)
こっちの方が、中空の庭かな。
火打山・妙高山 168・天狗の庭 (640x480)
ガスの中、天狗の庭から高谷池へと白い木道が伸びている。
火打山・妙高山 149 (640x480)
これで、”天狗の庭”の魅力が伝わるといいのだが。

 火打山の登山で出会った樹木を紹介します。

今回は、紅葉が綺麗だったので、紅葉の樹木を。
場所は、笹ヶ峰の登山口から黒沢の出会いまでの自然林。
火打山・妙高山 262・コシアブラ (480x640)
コシアブラ。
火打山・妙高山 263・コシアブラ (640x480)
コシアブラの灰白色で平滑の樹皮。
火打山・妙高山 264・コシアブラ (640x480)
5枚の掌状複葉で、コシアブラ・トチノキ。
先が糸状の鋸歯で、コシアブラ。
火打山・妙高山 266・オオカメノキ (480x640)
オオカメノキ。
火打山・妙高山 267・オオカメノキ (640x480)
オオカメノキの樹皮。
火打山・妙高山 268・オオカメノキ (640x480)
円形の葉で、基部が湾入なので、オオカメノキ・ヒトツバカエデ。
先がほぼ丸いので、オオカメノキ。
火打山・妙高山 269・オオカメノキ (480x640)
こちらは、オオカメノキの黄葉。
火打山・妙高山 272・クロモジ (480x640)
クロモジ。
火打山・妙高山 273・クロモジ (640x480)
クロモジの樹皮。
火打山・妙高山 274・クロモジ (640x480)
葉が枝先に集まっている。 枝が緑色。
葉先がやや鈍い。 ちぎると芳香がしたので、クロモジ。
火打山・妙高山 283・ハウチワカエデ (640x480)
ハウチワカエデ。
火打山・妙高山 284・ハウチワカエデ (640x480)
ハウチワカエデの樹皮。
火打山・妙高山 285・ハウチワカエデ (640x480)
紅葉しきれずに、斑になってしまっている。
9裂で、オオモミジ・コハウチワカエデ・ハウチワカエデ。
重鋸歯が大ぶりで鋭いので、ハウチワカエデ。
葉裏の基部に白い綿毛。
火打山・妙高山 291 (640x480)
ウワミズザクラ。
火打山・妙高山 292 (640x480)
横向きの皮目が少しある、ウワミズザクラの樹皮。
火打山・妙高山 293 (640x480)
蜜腺はある場合とない場合がある。
葉脈のしわが目立つ。
今回も、ウワミズザクラとはわからず、”この木なんの木”サイトで教えてもらった。
赤い枝が、見分けるポイントになるかと思ったのだが、枝も紅葉するのかな?
火打山・妙高山 296・ウリハダカエデ (640x480)
ウリハダカエデ。
火打山・妙高山 297・ウリハダカエデ (640x480)
ウリハダカエデのの縦・筋の樹皮。
火打山・妙高山 298・ウリハダカエデ (640x480)
3~5浅裂で、ウリハダカエデ・ホソカエデ・テツカエデ。
葉柄に溝で、ウリハダカエデ・ホソカエデ。
脈上に赤褐色の毛でウリハダカエデ。
火打山・妙高山 278 (640x480)
多分、ヤマウルシ。 赤い枝がポイント。 
基部の小葉が小型で丸みがあるのが確認できれば、間違いないのだが。
樹液でかぶれるので、触る気になれない。
火打山・妙高山 295 (640x480)
これも、多分、ヤマウルシ。
火打山・妙高山 248・オオシラビソ (480x640)
オオシラビソ。
富士見平近くで多く見かけた。
火打山・妙高山 249・オオシラビソ (640x480)
オオシラビソの樹皮。
火打山・妙高山 250・オオシラビソ (640x480)
はね状の針状葉。
葉軸が茶色なので、モミ・ツガ・トウヒ・シラビソ・オオシラビソ。
刃先は鈍く凹むので、ツガ・シラビソ・オオシラビソ。
葉枕がないので、シラビソ・オオシラビソ。
ちぎると、柑橘系の匂いがするので、オオシラビソ。

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コメント

  1. […] ★第一位 : 火打山   新潟県にある日本百名山。   紅葉がとても美しかった。   そして、何より天空に浮かぶ「天狗の庭」が素晴らしかった。 火打山の紅葉。 火打山への登りから見晴らした「天狗の庭」。 […]