三十三間山 (5)  ~まとめ~

 滋賀と福井の県境にある三十三間山に登った(2014/06/19)。
京都東ICで降りて、湖西道路を北上、303号線で西へ、倉見にある登山用駐車場に、ICから1時間半ほどで到着した。
 三十三間山 001 (640x480)
駐車場奥の右手の林道を行く。
三十三間山 003 (640x480)
すがすがしい初夏の道。
三十三間山 004 (640x480)
すぐに、沢沿いの道になる。
三十三間山 005・林道別れ (640x480)
標識のある分岐を右に行く。
三十三間山 010 (640x480)
また、沢沿いの道をゆるやかに登る。 気持ち良い風が吹いてくる。
三十三間山 012・最後の水場 (640x480)
しばらくで、最後の水場に到着。
三十三間山 014・最後の水場 (640x480)
最後の水場では、あつらえたような木の水飲み場ができていて、気持ちよく水を浴びる。
三十三間山 019 (640x480)
沢を渡り、左手のこの谷をつづら折りに登る。
途中で坂を左手にまっすぐ登っていく。
三十三間山 021・尾根への到達 (640x480)
しばらくで、尾根に上がる。
三十三間山 034 (640x480)
ここから、気持ちの良い自然林を登っていく。
アカマツやアカシデやアカガシといろいろ。
木が密生しておらず、下生えもほどほどで、歩いていて実に気持ちが良い。
三十三間山 044 (640x480)
やがて、左手が植林、右手が自然林となり、西に少し視界が開ける。
三十三間山 059・夫婦松 (640x480)
ほどなく、夫婦松に到着。 松は立ち枯れている。
三十三間山 190 (640x480)
木の間から、三方五湖も見える。
三十三間山 063 (640x480)
さらに豊かになった自然林の中を登る。
三十三間山 073・カエル (640x480)
足元に何か動く物があって、見ると、根の間にカエルが隠れた。 こぶし小の大きさ。
三十三間山 075 (640x480)
上に上がってくると、ブナが多くなる。
三十三間山 076・風神別れ (640x480)
風神の標識。 右手にほんの少しで、
三十三間山 078・風神 (640x480)
風神。 昔、疾病が流行った時、旅の僧のお告げで、ここに石塔を祀ると、疾病が治まったという。
三十三間山 083・県境尾根に出た所 (640x480)
少し登ると、県境尾根に出た。 小山の陰で、頂上は見えない。
三十三間山 092・武奈ヶ岳 (640x480)
目の前には、武奈ヶ岳が迫る。
三十三間山 091・南に続く尾根 (640x480)
南には、尾根が下っている。

三十三間山 098・三十三間山 (640x480)
少し歩くと、三十三間山の頂上が眼に入ってきた。
三十三間山 106 (640x480)
爽快な尾根歩き。 こういうのが、山で一番好きかもしれない。
県境尾根に出た所から白い花が目についていたのだが、進むにつれて増えてくる。
左手の低木が大群落だ。 4枚の先尖りの白い花弁なので、一眼で、ヤマボウシとわかる。
但し、近付いてよく見ると、花弁が少ししおれていて、盛りは少し過ぎているようだ。
6月10日あたりが、ベストな見頃かもしれない。
三十三間山 184 (640x480)
それにしても、気分がいい。 風も少し吹いてくる。
三十三間山 126・三重嶽 (640x480)
三十三間山頂上の右裾の向こうに、三重嶽が見える。
三十三間山 134 (640x480)
左手には、田畑に囲まれた若狭町が見える。
三十三間山 130・三方五湖 (640x480)
そして、左手北には、霞んでいるが、三方五湖が見える。
日本海は、すぐそこなんだな。
三十三間山 142 (640x480)
頂上周辺の白く見えるのは、すべてヤマボウシ。
大群落である。 こんな大群落は、見たことない。
ヤマボウシの名所じゃないかな。
三十三間山 181・頂上への登り2箇所 (640x480)
草のはげた道が二つ見える。
登りは、左に気付かず、自然と右の道を進んだ。
おかげで、潅木の中を進むことになったが、これが返って面白かった。
三十三間山 147・ヤマボウシの通り抜け (640x480)
ヤマボウシの潅木の中をくぐり抜けていく。
面白い。
「となりのトトロ」で、メイちゃんがトトロの子供を追いかけて、潅木のトンネルを走り抜けて行く場面を思い出して、にまついてしまう。
三十三間山 157・頂上手前 (640x480)
ヤマボウシの潅木を過ぎると、今度は、ブナの林。
最後まで楽しませてくれる。
それも抜けると、
三十三間山 162・頂上とブナ (480x640)
三十三間山頂上。
木々に囲まれて、見晴らしはない。
降りる。
三十三間山 182 (640x480)
この気持ちの良い草むらで寝っ転がる。
 尾根を戻っていく。
三十三間山 178・南に続く尾根 (640x480)
南へと、うねるように連なる尾根が美しい。
 後は、来た道を戻る。

 実に気持ちの良い山登りであった。
涼しい風が吹いていたし、樹木が豊かだった。
 尾根は理想的かもしれない。
見晴らしが素晴らしい。 
右手に山々が迫り、左手は逆に麓を見下ろせる。
麓は、山々の間を流れるはす川によって狭い平野が形成され、そこに田畑と町があるのが、一望できる。
尾根は幅広くて気持ちが良い。 
低木が生えているのも、変化を与えてくれるし、白い花が彩を添えてくれる。
草がササでなくて、雑草なのがよい。
寝転ぶことができる。
 うねるように連なる尾根も、遥かな感じを与えてくれる。
ということで、おすすめの山である。
今回の三十三間山の登山コースです。
m1-route-c (640x513)

(コースタイム)
駐車場10:45 → 最後の水場11:15 → 夫婦松12:00 → 風神12:40 → 13:00昼食13:30 → 三十三間山山頂13:45 → 風神14:15 → 14:30夫婦松14:40 → 15:05最後の水場15:15 → 駐車場15:40

ちょっといいなあ、と思う樹木を紹介します。
三十三間山 006・アブラギリ (480x640)
沢沿いに、鮮やかで大きな葉のアブラギリが目に付く(地点A)。 結構多い。
特に水場を好むとかないようなので、栽培されていたものが、野生化したのかも。
三十三間山 007・アブラギリ (640x480)
平滑なアブラギリの樹皮。
三十三間山 009・アブラギリ、柄のある蜜腺 (640x480)
アブラギリの葉。 葉元に柄のある蜜腺が、見分けるポイント。
三十三間山 195 (640x480)
これは、なんだろう。 鮮やかな、きれいな緑が目に付いたので(地点A)。
三十三間山 026b・アカマツ (480x640)
尾根にアカマツ(地点B)。 定番。
三十三間山 048b・アカシデ (480x640)
アカシデ(地点C)。
三十三間山 047・アカシデ (480x640)
アカシデの樹皮。 
この尾根では、地衣類がついている白っぽい樹皮の木が多く、見分けるのに苦労する。
家に葉を持ち帰って、図鑑で調べるのだけど。
三十三間山 049・アカシデ (640x480)
アカシデの葉。
イヌシデかと思ったのだが、側脈の数が少ないので、アカシデだと思う。
三十三間山 051b・アカガシ (480x640)
立派なアカガシ(地点C)。
三十三間山 058b・アカガシ (480x640)
対で立派なアカガシ(地点C)。
三十三間山 052・アカガシ (640x480)
斑になっているアカガシの樹皮。
三十三間山 055・アカガシ (640x480)
アカガシの葉。 全縁で、柄が長いので、アカガシと判定。
三十三間山 062・サクランボ? (640x480)
可愛い赤い実が目に入ったので(地点C)。 ヤマザクラのサクランボかな?
三十三間山 065・カヤ (480x640)
堂々としたカヤを発見(地点D)。
三十三間山 067・カヤ (640x480)
カヤの葉。
先は鋭く、葉裏に白い2重線があるので、カヤ。
ちぎると、グレープフルーツの香りがした。 これも特徴。
三十三間山 066・カヤ (640x480)
必死に子孫を残そうと、この木の周りには、幼いカヤが結構生えていた。
何十年後には、カヤの群落になっているのかな。
三十三間山 069・ユズリハ (640x480)
ユズリハの小群落が見られた(地点D)。 葉が大きいので目立つ。
三十三間山 068・ユズリハ (640x480)
ユズリハの葉のアップ。 葉柄が赤い。
三十三間山 080 (640x480)
風神のあたり、県境尾根近く(地点G)。 
ブナの幹が、揃ってきれいに湾曲している。 雪の造形。
県境尾根に登ってからの樹木です。
三十三間山 095・ヤマボウシ (640x480)
尾根にまばらに生えるヤマボウシ(地点E)。
三十三間山 103・ヤマボウシ (640x480)
少~し盛りを過ぎたヤマボウシの花。
三十三間山 109・ヤマボウシ (640x480)
ヤマボウシの樹皮。 斑はがれが特徴。
三十三間山 110・ヤマボウシ (640x480)
ヤマボウシの葉。 縁が波打っているので、これは亜種かも。
三十三間山 116・ツツジ (640x480)
ツツジも少し。
三十三間山 106 (640x480)
この左斜面の低木もヤマボウシの大群落。
三十三間山 142 (640x480)
頂上への斜面にも、もっと広いヤマボウシの大群落(地点F)。
三十三間山 127・ヤマボウシ (640x480)
右裾下へと群落は、続いているんだ。
三十三間山 147・ヤマボウシの通り抜け (640x480)
このヤマボウシのトンネルは、すごい。
三十三間山 146・ヤマボウシ (640x480)
これは、まだ盛りの、きれいなヤマボウシの花。
先尖りの、4枚の大きな花弁。
三十三間山 148・エゴノキ (640x480)
白い花だけど、ヤマボウシじゃない。
ヤマボウシの群落で一人頑張るエゴノキの花。
三十三間山 150・エゴノキ (640x480)
斜めにかしぎながらも、頑張るエゴノキ。
三十三間山 151・エゴノキ (640x480)
エゴノキの樹皮。 本来、縦すじだけど、風雪に耐えて、少し剥げている。
三十三間山 152・エゴノキ (640x480)
エゴノキの葉。
三十三間山 170・ヤマボウシとイロハモミジ (640x480)
白いヤマボウシの花と、もう色付いたイロハモミジ が並んでいたので。
三十三間山 180・ヤマボウシ (640x480)
もう一発、ヤマボウシの花。
三十三間山 168 (480x640)
樹皮に取り付いた、見事なコケ。 自然豊かな象徴。
三十三間山 157・頂上手前 (640x480)
これは、ヤマボウシ群落のさらに上にある、ブナ林。
三十三間山 162・頂上とブナ (480x640)
頂上のブナ。 締めはブナ。
三十三間山 163・ブナ (640x480)
ブナの樹皮。
三十三間山 164・ブナ (640x480)
ブナの葉。 縁が波型。 
普段、高木なので、葉が見れないんだよね。
これは、低木なので。

樹木の位置です。
m1-route-tree3 (640x513)

おしまい。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする