奈良県宇陀市にある、額井岳に登った(2014/09/13)。
針ICで降りて、369号線で南下、15分ほどで着いた。

十八神社の鳥居が見えるあたりに、車を3~4台停められるスペースがある。

少し下ったところから見た額井岳。

透き通った空と雲が美しい。

鳥居越しに見た南方の穏やかな山並み。

鳥居の前の道を西に進み、ヒノキの植林の中を登っていく。

わりとすぐに、林道に出会う。

林道を歩いて、ちょっとで、右に登山道に入る。

相変わず、ヒノキの植林が続く。
奈良は、植林が多い。

尾根の上に出た。 峠に到着。

植林に自然林が混じってきて、登山道らしくなってきた。

頂上手前で、濃い植林となって、

額井岳頂上に到着。 小屋がある。
ここで、昼食。
木が茂っていて、展望は2方向のみ。

南方向の山並み。

ちょっと視界が遮られているが、貝ケ平山が見える。
貝を伏せたような感じからの名前かな。

小さな祠。

見上げると、枯れ木に、秋の鱗雲が美しい。

戒場山に向かって、東へ下っていく。

コブを越えていくと、右手に反射板が現れる。
少し、これから向かう戒場山が見える。

なぜか、このあたりだけ、苔むした岩が多い。

この北へ伸びる尾根道は、色々な雑木が生えていて、感じがいい。

ここから尾根を外れ、北東へ下っていく。

猛烈な植林の中を下る。

やがて、戒場峠に到着。

植林と自然林の山道を登っていく。

平らな植林の頂上。

戒場山頂上の標識。 少し休む。

東へと下っていく。
コルになっていて、前に見える標識を右手に行く。

谷に降りて、谷を下って、しばらくで、

林道に出た。

すぐに、戒長寺に到着。
ここのホオノキとイチョウは、見ごたえがある。

戒長寺の石段を下っていく。
このまま降りてもいいんだけど、途中で左手の舗装道を歩くことにする。

振り返ると、なだらかな戒場山が見える。

道を西へ進んでいくと、額井岳が見える。
この写真ではわかりにくいが、左のピークの中腹に反射板が見える。

棚田に、稲穂が黄色に輝いて美しい。
丁度、稲刈りを始めたようだ。

途中の道端に、歌人・山部赤人の墓があった。
しばらく歩いて、車のところに戻ってきた。
秋の訪れを感じる、登山であった。
(コースタイム)
十八神社11:10 → 11:50峠11:55 → 12:10額井岳頂上12:45 → 戒場峠13:50 → 14:10戒場山頂上14:25 → 14:50戒長寺15:00 → 山部赤人の墓15:25 → 十八神社15:35
今回の登山コースでは、コルが多かったので紹介したいと思います。
コルとは、山と山をつなぐ低い場所のこと。鞍部です。
(地点A)
明瞭に凹んでいる訳ではないですが、コル地形になっています。

西側からコルを見下ろした写真。

コルのほんの少し西手前。

コルの南東側。 地形図でわかるとおり、急激に落ち込んで、谷を形成している。

コルの北西側。 地形図でわかるとおり、緩やかに下っている。
(地点B)

戒場峠。 コル地形になっています。
右手が西側。 こちらに下ってきています。

コルの北側。 地形図でわかるとおり、とても緩やかに下っている。

コルの南側。 地形図でわかるとおり、とても緩やかに下っている。
(地点C)
小さなコル地形になっています。

コル西側手前からコルの写真。

コルの北側。 地形図でわかるとおり、とても緩やかに下っている。

コルの東側。 地形図でわかるとおり、小さなピークへ向かって登りです。

コルの西側。 地形図でわかるとおり、小さなピークから下ってきた。

コルの南側。 地形図でわかるとおり、谷への下りです。
地形図から湧くイメージと実際のその場での見え方が、一致するようになれば、面白いんだけど。
その練習のため、紹介していきたいと、思います。
額井岳の登山で出会った樹木を紹介します。

クリ(地点A)。

クリの縦・裂の樹皮。

これで、葉を見るまでもなく、クリ。

殆ど、ヒノキの植林だけれど、頂上のみ、杉の古木が見られた(地点B)。

花みたいなキノコ。

コナラ(地点C)。

コナラの縦・裂の樹皮。

先太りの葉。 葉柄が1cmあるので、ミズナラでなくコナラ。

アセビ(地点D)。

ややねじれたの縦・裂の樹皮。
ネジキと似るが、葉が、ネジキは全縁、アセビは鋸歯。

ソヨゴ。

平滑の樹皮。 地衣類か藻類がついて橙色になっている。

サカキやモチノキに似るが、側脈がわりと見えるので、ソヨゴ 。
本当はよくわからなかったので、樹木鑑定サイト「このきなんのき」で、教えてもらいました。

ケヤマハンノキ。

平滑の樹皮。 横長の皮目。

葉は、重鋸歯。
ウラジロノキと似るが、樹皮がウラジロノキは縦・筋、ケヤマハンノキは横・筋。
葉裏の主脈基部の全体に毛があるので、ヤマハンノキではなく、ケヤマハンノキ。

これもソヨゴ(地点E)。

平滑の樹皮。

ひこばえだけど、ソヨゴの葉。

戒長寺のホオノキ(地点F)。 樹齢 300年以上。 凄い。

正面から見るホオノキ。

この葉を見ると、ホオノキと思える。

戒長寺のイチョウ。 樹齢は約300年。

気根が凄い。



戒長寺の色とりどりのアジサイ。
アジサイは土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われている。
白い花は中性かな。 互いに近くなのに、なぜこうもpHが違うのだろう。

道端のコスモス(地点G)。


