J1リーグ第10節で浦和レッズvs鹿島アントラーズにの試合において、両選手がもみ合いとなる場面があった。
土居と興梠がボールを奪い合い、主審の笛の直後に興梠が土居の胸を小突いたことでヒートアップ。仲裁に入ろうとしたDF森脇良太とMF小笠原満男が激しく言い争い、一触即発の事態になった。
何のこともないが、その後問題が発覚した。
小笠原と森脇は以下のようにコメントしている。長いが引用させてもらう(こちら)。
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■小笠原満男
「あまり詳しくは言えないですけど、1つどうしても言いたいことがあって。非常に残念だったのが、森脇選手がレオ・シルバ選手に対して『くせえな、お前』という言葉を発した。それがどうしても許せなくて。試合が終わった後にレオと話をすると、「彼はいつも俺に対してそういうことを言う」と言ってきました。
これまでの対戦でも、カイオやダヴィに対して同じようなことを繰り返していました。もう自分の中では限界。立派な言葉の暴力だと思うし、差別と捉えられてもおかしくない。非常にいいゲームだったんですけど、それが残念なことなので、検証してほしいです。両者が入り乱れて、レオも止めに行こうとした時に、明らかに口と鼻を抑えるようなジェスチャーもしている。フェアプレーが議論されている中で、言葉の暴力は見逃してはいけないと思う」
■森脇良太
「僕自身が今悲しんでいるというか。そのことをフロントの方から聞いたんですけど、一番最初にショックを受けました。
すべてのことを正直に話します。試合で興梠選手が鹿島の選手といざこざになった時に、興梠選手を守ろうという思いで、その輪に止めに入ろうとしたんです。その時、最初に小笠原選手が『お前だけは入ってくるんじゃねえ、ボケ』という感じで言われたので、僕はそれに対して『うるせえ、ボケ』という感じの口調で返しました。
何人かの選手が僕に詰め寄ってきて、たくさんのつばがかかったので、子どもの喧嘩みたいで恥ずかしいけど、『口が臭いんだよ』と言いました。僕はチームメイトに止められて、その場を後にしました。
小笠原選手が、何をもってそれを事の大きな発言に変えたのか。僕には本意が分からないですけど、事が大きくなっていることに対して、僕は非常にショックを受けています。確かに僕もカッカしていた。『口が臭い』と言ったことは反省しなければいけない。
例えば、その言葉がポルトガル語か何かで差別的な発言に近いような、発音が似ているような言葉があるのであれば、もっとレオ・シルバ選手が僕に対してむき出しになって怒ってくると思うんです。でも、レオ・シルバ選手のその後の対応を見たら、そうは思わなかったですね。
(小笠原選手がここまで怒ったのは)毎試合バトルしているし、小笠原選手からすると僕は後輩なので、もしかしたら『このクソ年下が』と思っている部分があって、そう言ったのかもしれない。僕は、彼がそこまでカッカした理由は、ちょっと分からないです。今話したことが、僕が試合中に起こしたすべての事実。何を侮辱的だと捉え、気に障ったのかは彼に聞いてもらいたいと思っていますけどね。
(これまでにも差別的な発言があったと聞いて)嘘でしょう? 彼の人間性にショックを受けているというか。僕のことを嫌いなのは別にいいですよ。それをなぜ皆さんの前で言うのかが僕はちょっと理解できない。カッとなって『クソッ』とか、そういう子どもじみた発言はするかもしれないですけど、誰かに対して侮辱するような、事を大きくするような発言は今まで一回もしたことがないです。それが日本人であろうが、ブラジル人であろうが、どこの国の人であろうが、僕自身はそんなことは一切言ったことがないので。カイオ選手に何を言ったのか、レオ・シルバ選手に何を言ったのか、僕には思い当たる節はないですね。逆に僕はショックを受けました」
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森脇がレオ・シルバに蔑視発言をしたということだな。
この手の事件で思い出すのは、2006 FIFAワールドカップの決勝戦(イタリア代表対フランス代表)において、ジネディーヌ・ジダンがイタリア代表のマルコ・マテラッツィへの頭突きにより退場になった事件だな。
ジダンが、マテラッツィに何か言われて、頭突きをした。
ジダンは、「私の大切な女性たち、母と姉に対する、深く傷つける侮蔑の言葉」を2度、3度に渡って言い続けたため、我慢ができなくなってあの行為に及んだのだ、と説明した。
一方、マテラッツィは、「お前の姉貴より娼婦 (puttana) のほうがましだ。」と言ったと明かした。
マテラッツィには、何のお咎めもなかった。 差別発言はなかった、とされたのもあるのだろうが。
さて、小笠原の発言はまともだが、森脇の発言は変だ。
自分が加害者のくせに、「逆に僕はショックを受けました」と被害者ぶっている。
この手の奴は、最近ちょくちょく見かける。
加害者の癖に、攻められると「名誉棄損で訴えてやる」というのもある。
ガンバvs浦和戦で、藤ヶ谷の負傷交代でJ1デビューとなる田尻健が急遽出場したことがあった。
緊張しているところに歩み寄ってきた槙野と森脇、
試合後に田尻は、「(槙野からは)『俺、シュート打つぞ』って言われました。森脇選手も『コイツのシュートは超ぶれるぞ』って、2人でプレッシャーをかけてきた」と話しました。
やることが、こすいなあ。
これは問題でも何でもないが、この二人の性根のゲスさ加減は、はっきりと理解できる。
まあ、森脇の黒人蔑視発言の真偽は、調査すればわかるだろう。
鹿島のレオ・シルバやカイオ、ダヴィだけじゃないだろう。
鹿島と浦和は、当事者だから除けるとして、Jリーグに黒人系FWはそれなりにいるから、聞き取り調査したらはっきりするんじゃないか。
Jリーグは調査すると言っているし。
どうも上記の森脇のコメントは嘘だらけのようだ。 揉みあいの場面の映像を解析したこのブログ記事によれば、それがわかる。
まあ、将棋界の三浦九段冤罪事件の第三者委員会みたいに、公正に調査してはっきりして欲しいもんだ。
自分の意見は、もし仮に森脇が黒人蔑視発言をしていたとしたら、発言相手全員に直接会って、謝罪して回って、許してもらえれば、それでいいとは思う。というか、それが一番いい。
しかしなあ、上記の嘘だらけのコメントと被害者ぶっているあの発言を見ると、糞野郎とは思う。
ボールボーイを小突いた徳島の馬渡は、処分されてしかるべきだが、同情もする。 相手が子供というのが問題なだけだ。
馬渡をバカとは思うが糞野郎とは思わない。
今の所、こいつをかばっている槙野と浦和は、相当問題ありと見ている。
まあことの真偽の結果が明らかになってからだが、もし浦和が森脇をかばっているとしたら、大問題だ。
問題選手が出てくるのは、しょうがない所もある。 しかしそれをかばったら組織として終わりだ。
謝罪じゃ済まない。 リーグ除名は難しいか、社長以下総退陣だろうな。