第96回天皇杯全日本サッカー選手権大・決勝、鹿島と川崎Fが対戦した。
川崎Fは信じられないことに、今まで無冠。
風間監督最後の試合だけにタイトルを取りたいところ。
前半は、川崎Fがパスサッカーで上回るだけに押し込んだ。
これも最後の試合の大久保が前から猛然とプレスをかける。
彼の意気込みの表れか、それとも見方を鼓舞するためか。
しかし、やりすぎているように見えた。
後半バテルだろうなと思った。
今の鹿島からは、なかなか点が取れない。
そして、前半42分、CKからDF山本脩斗がヘディングゴールを決める。
距離があっただけに、GKソンリョンが防がなければならなかった。
今日は危なっかしいプレーが多かったな。
嫌な点の取られ方だ。
このまま、負けるかもとも思った。
しかし、後半9分、MF三好康児のスルーパスを小林が左足でシュートを放ってゴール左隅に流し込んで同点に追いついた。
この後、どちらかと言えば、鹿島に決定機が多かったと思うが、無得点で1-1のまま延長戦に。
延長前半4分、ペナルティーエリア内でこぼれ球に反応したファブリシオが決勝ゴールを叩きこんだ。
この後、鹿島はうまく時間を潰して、2-1で逃げ切った。
川崎は、前線への飛び出しが全くなくなってしまった。
案の定、大久保が疲れてしまったようだ。
風間監督は変えきれなかったね。 甘いよ。
最後の最後まで、鹿島は勝負強かった。
これで、鹿島は、タイトル19冠となった。
圧倒的だな。
ちなみに2位は、ガンバの9冠。
案外、健闘している。
風間監督は、ついにタイトルを取れなかった。
残念。
Jリーグ随一の攻撃力で、素晴らしいサッカーを作りあげていただけに、タイトルを取らせてあげたかった。
しかし、これもサッカー。
タイトルを取るには、何か精神的なものが、プラスで必要なんだろうね。
浦和の闘莉王の気迫とか、鹿島の伝統の勝負強さとか。
ガンバは何があったのかな? 遠藤の類稀なる冷静さか。
風間監督は、よりによってフロント周辺に問題の多そうなグランパスに行くのか。
才能を壊されなければ、いいのだが。