サッカーのJリーグ、ガンバ大阪が、浦和レッズを2-0で破った。
優勝を争う天王山、レッズが勝てば、優勝。
勝ち点5差の2位、ガンバは負けられない試合だ。
前半、両者守備陣が頑張るジリジリとなる試合だった。
決定機に近いチャンスは、両者何回かあった。
それでも、前半は、レッズが押していたように思う。
その原因は、球際の強さにあった。
両方のプレーヤーが縺れた際、ほとんどレッズボールになっていた。
審判の笛も含め、それが歯がゆかった。
後半も、膠着状態となった。
このまま、引き分ければ、まずレッズの優勝は動かしがたいものとなる。
残り20分、もうそろそろイチかバチかでも攻めに出ないと、不完全燃焼になるぞ、と思っていた矢先、エース宇佐美に替えて、リンス投入。
一発のある宇佐美を替えるなんて、と思った。
しかし、長谷川監督の采配は当たっているからなあ、という思いもあった。
倉田秋、佐藤晃大を次々に投入。
一気に攻撃の活性化を図る。
その采配が当たった。
カウンターでリンスが縦に抜け出す。
そしてタメを作ってから、遅れて走り込んできた佐藤晃大に、優しいラストパス。
それを、佐藤が、パスするようにゴール隅に蹴り込んだ。
思わず、「よっしゃ」と叫んだよ。
88分、ついに、試合の均衡を破った。
この試合の流れから言えば、逃げ切れるだろうと思っていたら、ボールを奪いに来たレッズ守備陣をくぐり抜け、今野が倉田にパス。
倉田が個人技でDFを躱して、勝負を完全に決める、ダメ押しゴール。
レッズに精神的にとどめを刺すゴールとなった。
このゴールは、今後のレッズ選手の心に”あとをひく”意味があったと思う。
そのまま、試合終了。
やったぜ。
長谷川監督が一年かけて作り上げたチームの勝利と言える。
控えの選手が大活躍した試合だったから。
どの選手も試合に出れる、出たらやってやろうというモチベーションがある。
理想的なチーム状態をよく作り上げたもんだ。
采配も見事だった。
これで、ガンバの逆転優勝の可能性が、かなり高まった。
レッズは、残り相手は、鳥栖と名古屋だ。
鳥栖は守備が堅い上、まだ優勝の可能性が残っている。
引き分け、ないしは負けの可能性さえ高いと思う。
一方、ガンバの残り相手は、神戸と徳島。
神戸も力のあるいいチームだが、最近調子を落としていると思う。
徳島は、最下位で一段レベルが落ちる。
十分連勝できるだろう。
となると、勝ち点が並んで、得失点差でガンバが優勝だ。
世界一のウィスキー、サントリーの「響き」で祝杯だ。
これも「彩雲」のお告げか。