キリンチャレンジカップ2017、日本代表は、ハイチ代表と対戦した。
NZ戦とは、メンバーを一新した。
システムは、4-1-2-3。 遠藤航をワンボランチに起用した。
前半から、日本が一方的に攻めて、前半7分に長友のクロスに倉田がニアに入り込んで、ヘディングシュートを決めて、先制。
前半17分には、杉本からパスを受けた倉田がGKと1対1のシュートを止められるが、跳ね返りを杉本が蹴り込んだ。
この後も、攻めて、弱い相手に一方的な試合になるなと思った。
恐らく、選手もそう思っただろう。
前半28分、ラフランスがゴール前に抜け出して、飛び出した東口の脇の下をギリギリ抜けるシュートを決めた。
それでも楽勝ムードだったのだが。
後半8分、ハイチがグラウンダーのクロスをシュート、ゴール左隅に決まって、同点。
さらに、後半33分、ハイチが豪快なミドルシュートを決めて、逆転。
日本は、レギュラーメンバーを投入して必死に反撃。
後半47分、波状攻撃からこぼれ球を酒井高がシュート、ゴール前で倒れていた香川がコースを変えて何とか追いついた。
何とも言えない試合だった。
立ち上がり、一方的に攻めて、2点取って、楽勝ムードになったもんだから、選手の気が抜けたのはあったと思う。 それを元に戻すのは、難しかった。
守備陣が逆転されたのが、大問題。
2人のインサイドハーフが前からプレスをかけなかったら、ボランチが1人で守ることになる。
弱い相手に一方的に攻めて勝とうという布陣だな。
小林と倉田が前から必死にプレスをかける意識がなければ、そういうことになる。
井手口と山口のような選手がインサイドハーフでなければ、ワンボランチでは、ハイチ程度の相手にも3点も取られるということだ。
日本が、2人のインサイドハーフでやるときは、二人ともボール奪取に優れた選手でなければダメだということだ。 小林は守備が良くなっていると思っていたんだが、そうでもないな。
インサイドハーフが、前からプレスをかけなければ守れないという意識がなければ、話にならない。
小林は評価を落とした。 がっかりだ。
倉田は、2試合連続得点という結果を残したが、守備意識が甘かったな。
東口は4本の決定的シュートを打たれ、最後の1本だけ止めた。
どれも厳しいシュートとは言え、反応がいいのが東口の売り。
4本の内、2本を止めたかった。 これじゃあ2番手のまま、下手したら3番手だ。
アピールに失敗したよ。
昌子・槙野もダメだったな。
車屋も最後クロスを上げたけど、それまでの上りは良くなかった。
原口の孤軍奮闘は目立った。 闘志溢れる姿は本当にいいね。
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井手口も走り回っていた。
逆転されてからの必死さで、誰が頼りになるかわかるね。
一旦、楽勝ムードになって緩んでしまったために、評価が難しい試合になってしまった。
テスト結果の判断さえ難しいと思うよ。
ま、前からプレスのかけれないインサイドハーフは起用するな、日本は単なるワンボランチでは守れない、というのがはっきりしたということかな。 どんなチームでもワンボランチでは守れないが。