ガンバの片野坂監督が、「ACL圏内の3位以内、勝点60、得点は50以上、失点は40以下」という2022年の具体的な目標を定めた。
これが、どのくらいのレベルか気になったので、考えてみた。
そして、得点から優勝争いを考えてみて、さらに誰が何点取れるのか?という視点からその実現性について考えてみた。
実は、昨年「J1優勝に必要な得点は? ガンバが取れるか?」という記事を書いた。
その時、ガンバの選手が何点取れるか考えたけど、希望的数値を書きすぎたな、ガンバの優勝は無理だなと薄々感じていた。
その反省から今回はもう少しレベルアップした分析をしようと思う。
順位ごとの平均得失点(2015~2021)
注:2021年のデータは、38試合を34試合に換算した値
2015~2021年の7年間の順位ごとの平均得失点をグラフにした。
得点50、失点40なら、4位だな。 3位以内じゃない。 まあ、4位以内のチームが天皇杯で優勝すれば、4位でもACLに出れるが。
傾向として、
優勝するには、70得点という飛んでもない得点が必要。
上位3チームは、得点数の多いチームがなる。
4位以下~中位は、得点45~50で、失点の少なさで順位が決まる。
中位以下は、順位が下がるにつれて、段々と得点が少なく、失点が多くなっている。
さて、ここから突っ込んだ分析をしてみたい。
まず、FC東京を例にして考えてみたい。
灰色は移籍していない選手。
過去2年間の選手の得点数とそこから予想される2022年の得点数だ。
2ゴール以下の選手のゴール計は、大体10くらいだ。 どのチームも平均10くらいになる。
だから、3ゴール以上取れる選手をリストアップして、彼らが何点取れるか予想して、合計すればチームの得点数になる。
ブラジル人3人が得点源で、その得点数も10前後で安定している。
そこから、こんなものかな、というチーム得点数が予想される。
ちょっと楽観的な数値にしている。 うまくいけば、このくらいかなという数値。
FC東京は、48。 50弱くらい。 例年通りになる。
こうなる原因は、今後ゴールが増えそうだった選手が移籍したからだ。
原大智と田川亨介は、期待の出来たFWだった。 しかし、移籍したからね。
永井 謙佑も山下 敬大も毎試合出れる訳じゃないので、得点数も制限されてしまう。
割と、予想しやすい例だったので、まず取り上げた。
浦和は、53点。
キャスパー・ユンカーは、15点くらい取ってもおかしくない。
江坂 任も、ポテンシャルがあるけど、得点に貪欲ではないので9点ぐらいが、実際だろう。
松尾 佑介の5点はポテンシャルで、最大これくらいかと。 モーベルグの5点は、全くわからないけど、取ってこのくらいかなと。
合計53点。
ヤクブ・シュヴィルツォクは、ACLの薬物反応の件で出れないと思うので、除外した。
マテウスの10点はありうると思うけど、その他の選手は最大値を書いた。
合計50点。 42点、41点と続いて50点はなかなかないと思うが。
ヤクブ・シュヴィルツォクが出れれば、15点は固い。 ただ、そうなると、金崎 夢生・酒井 宣福の出場時間が減るので、各3点ぐらいになりそう。 15-6=+9点で、合計59点。 ちょっと楽観的すぎるか。
パトリックは、昨年のハードスケジュールでも13点。 15点ぐらい行けそう。
宇佐美 貴史は、10点。 片野坂サッカーでチャンスが増えるから10点は行けるだろう。
レアンドロ・ペレイラは、昨年の全然ダメさでも5点取ったから、8点。
倉田 秋は、一昨年と同じ4点。
山見 大登は、権田から奪ったシュートを見たら、5点は取れるだろう。 もっと取れるかもしれないし、さっぱりということもありうる。
合計58点。 他チームのファンから見たら、盛りすぎと思われるかもしれないが。
川崎・横浜FM・神戸・鹿島の4強については、次回に。