日本2-1コロンビア戦については、前回書いた。
その時、書き切れなった各選手について、書きたいと思う。
コロンビア戦のMOMは、勿論大迫。
一つ目は、勝ち越しのCKからのヘディングゴール。
相手DFに揉まれながら、体を伸ばしてボールに頭で触ったのは、素晴らしいとしか言いようがない。
二つ目は、前半3分のアバウトなロングボールに大迫がDFともつれながら抜け出して、GKと1対1になったプレー。
これが、結果的に相手DFのレッドカードとPKを呼び込んだ。
この二つのプレーは、今までの日本人FWには出来なかったプレーだ。
特にフィジカルが強そうにも見えない体格なのに、フィジカルの強い外人DFに競り勝つプレー。
よっぽど体の使い方が旨いのか、よくぞこんなプレーを身に付けたものだ。
日本人FWに革命を起こした。
これは、大迫の財産でもあり、今後の日本の財産でもある。
大迫が指導者になった時、若手FWに伝授することが出来る。
DFに競り勝つプレーと素早いプレーを両立できるのは、大きい。 日本人FWの弱点を強みに変えうるよ。
これをWCという大舞台で実証してみせたのは、インパクトがある。
三つ目は、終盤80分近くに、ハメス・ロドリゲス選手のシュートに身体を投げ出してブロックしたプレー。
あそこまでFWが戻ってきたのが凄い。
普段なら戻っていないだろうけど、ピンチを嗅ぎ分けたのと、この時間帯は守り切る場面との判断があったんだろう。
この日は、神がかっていたと言えるんじゃないかな。
二人目は、長友。
スピードお化けのクアドラードを1対1で抑え込み、交替に追い込んだ。
抑え込んだ場面では、小さくガッツポーズしてたからねえ。
金髪にしてチームに明るいムードを持ち込んだり、この試合を通じての気合の入ったプレー、ブラジルWCでの悔しさを言葉通り、プレーで表現してみせた。
三人目は、原口。
原口の気合の入ったプレーは好きなんだなあ。 WC本番でも気後れすることなく、やってみせた。
SBなみの守備だよ。 あのプレーはチームを鼓舞する。
得意の左サイドではなく、右サイドでプレーしているから、本来の攻撃力を発揮出来ていないのは、忸怩たる思いがあるだろうけど、やれることにベストを尽くしている。
大迫がヘディングゴールを決めた場面がリプレーで何度も流れたけど、原口がファーに飛び込んでくるのが、目に入ってきて、驚いたよ。 あのゴールは、右ポストに当たって入ったんだけど、そこに素早く反応して、入って来たからねえ。
四人目は、香川かな。
PKで、GKの動きを見て決める冷静なプレーをやってのけた。
但し、乾に決定的なラストパスを出した前半20分までだな。 後は、消えていた。
他のプレーヤーは、川島以外、合格点。
川島も出来れば、壁の下を狙われたFKを弾き出して欲しかったが、意表を突かれたから、しょうがない所もある。 防いでいたら、ビッグプレーだった。
昌子も最初、縦パスでミスパスを2度ほどした時は、何をやってるんだと思ったが、その後は落ち着いたプレーを見せてくれた。
吉田と長谷部は普段通りなら、出来て当然だからなあ。 柴崎もまずまず。
酒井宏樹は、これからだろう。 あんなもんじゃない。 期待してる。
そうそう、試合後の選手インタビューの中で、本田の凄いネガティブなコメントに驚いた。
こいつは、自分が活躍できなかったら、満足できないのか? 勝って甲の緒を締めよというニュアンスでは、決してなかった。
とても日本人のコメントとは思えなかったよ。
中村俊輔が南アフリカWCの前に本田が自分を潰しに来たと、インタビューで答えていた記事を最近見たのを思い出したよ。
あんなギラギラした選手が見たことがなかったと悪口にならないようにフォローしていたが。
これは、腐り切ったリンゴになる可能性があるな。