なでしこ、ベストゲームでWC出場権を勝ち取る。 日本 1-1 オーストラリア。

 2019年女子ワールドカップ(W杯)フランス大会予選を兼ねたアジア杯。
なでしこジャパンは1次リーグB組の第三戦でオーストラリアと対戦した。
数年前、なでしこはオーストラリアに圧倒され、オリンピック出場を逃したことがあった。
それ以来、力関係は逆転している。
引き分けすら難しいと思っていたのだが。


出場メンバー。

菅澤以外は自分が考えるベストメンバー。 ただ、今日の菅澤は良かったけどね。
満を持して、これまで出場機会がなかった宇津木が出てきた。
この出場メンバーを見て、韓国戦ではなくオーストラリア戦に焦点を当てて来たんだ、強気だなと高倉監督のことを思った。

 それにしても、オーストラリアは、パワフルで走力があるねえ。
前への推進力が図抜けている。 スピードもあるし。
バックスも含めて、日本は完全にスピード負けしていた。
前半は、風下もあって、かなり攻め込まれた。
しかし、CBの市瀬の成長が大きい。 韓国戦を見て驚いたのだが、この試合でも、安定してピンチを防いでいた。
熊谷は世界有数のCBになっているので、この二人で鉄壁。
前半は、無理してバックスとボランチで繋ごうとしてしていたため、オーストラリアの前からのプレスに引っ掛かり、ボールを取ってもすぐ取られて、かなり危なかった。 安全にクリアしてれば良かったんだが。
それでも、途中から修正したが。

 一番危なかったのは、前半14分、速攻からカーが抜け出し、ゴール前に走り込んだデバナへ。 熊谷を振り切ったデバナが、合わせるが、後ろからカバーしてスライディングした清水の足に当たって、ゴールの外へ外れた。
清水の足に当たらなければゴールになっていたと思う。 素晴らしいプレーだった。

 前半なんとか耐えきって、0-0で終了。
チャンスが出てきた。

 後半、オーストラリアも少し疲れて来て、日本のパスが回りだす。
早い展開で岩淵のテクニックが目立っていた。 今まで見た試合の中でベストプレーをしていた。
そして、試合終了まで走り切った。
3試合とも出て、スタミナもあるんだと驚いたよ。
長谷川もテクニックとスタミナを有するいい選手だな。

 後半18分、岩渕が縦にパスを出し、相手の裏深くへ抜け出した長谷川が中をしっかり見て、マイナスのクロス、それを走り込んだ阪口夢が落ち着いて、ニアサイドを撃ち抜いた。
待望の先制点。 思わず、ガッツポーズしたよ。
なでしこは、気合が入っていたからね。
ただ、まだまだ時間があるから、ここから耐えきれるかという試合になった。
オーストラリアの猛攻に会うが、パスを繋いでいなせてたし、セカンドボールも拾えていたので、逃げ切りの雰囲気が出ていたのだが、後半41分、オーストラリアが緩いシュート、GK山下が取ったと同時にカーが体を当てて、山下が弾いてしまう。それをカーに押し込まれた。 キーパーチャージだろうと思ったが、少し微妙だったかな。
微妙だったら、普通キーパー有利の判定をするもんだがな。
ま、審判は試合を通じて公平な笛を吹いていたので、しょうがない。

 点が入って同点引き分けなら、日本とオーストラリアの1,2位通過が決まるレギュレーションだったみたいで、高倉監督の指示もあり、日本は後ろでボールを回して、時間を潰す。
オーストラリアも前に出てこず、このまま試合終了。
引き分けで、WC出場権を得た。
3位になるんだろうなと諦めていたんだが、なでしこらしいしぶといサッカーをしてみせた。
澤さんが引退してからのベストゲームだと思う。
こういうサッカーが出来れば、望みが持てる。
澤さんの時は、繋ぐサッカーをしてきて、テクニック面が目立っていたけど、実にしぶといサッカーで勝ってきていた。
そういうのが見れた試合だった。

 解説の松木が攻めるべきと相変わらず馬鹿なことを言っていた。
なでしこの解説にまで顔を出してくるんだな、鬱陶しい。

 日本女子は、U-17で世界制覇、U-20でも3位と若い世代が活躍し、すぐ世代交代できると思っていたけど、若手は伸び悩み、完全に停滞していた。
しかし、やっとこさ、長谷川と市瀬の二人が出てきた。 しかもハイレベルで。
今後が、楽しみだなあ。

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