[キリンチャレンジカップ2017]で、日本はWC予選イラク戦前の親善試合をシリアと対戦した。
先発メンバー。
先発がどんなメンバーになるか、興味深かったが、対UAE戦と同じメンバーだった。
ガチだった。
前半10分、香川がいきなり肩の怪我で、倉田に交替。
どういう影響を与えたかは、何とも言えない。
前半は、シリアのプレスや攻撃が良かったせいもあるのか、まったりとした戦いになった。
まあ、早く言えば、調子が出ず、0-0で終了。
後半、いきなり久保に代えて、本田を投入。
久保は異様に汗をかいていた。 体調不良だったのかもしれない。
後半3分、シリアがショートコーナーからパスをつないでクロス、昌子の頭をぎりぎり超えて、フリーの状態でヘディングシュートを放たれ、ゴール。 先制される。
後半8分、山口に代えて井手口を投入。
ここから、日本のエンジンが入る。
後半13分、日本は左サイドからワンタッチパスをうまく繋ぎ、長友がフリーでペナルティエリア左に侵入、狙いすましたクロスを入れて今野が押し込み、同点に追い付いた。 1-1。
今野は、怪我明けのため、イマイチだったが、肝心の所で力を発揮した。
これは、イラク戦もイケそうだな。
後半13分、原口OUT→乾IN。
乾は左サイドで仕掛けまくって、攻撃を活性化する。
後半32分の鋭いドリブルで相手を抜き去って、放ったシュートが惜しかったかな。ちょっとコースがなくて、GKのブロックに遭ったが。
後半18分、今野OUT→浅野IN。 浅野は右ウィング。 本田がインナーのポジションに入った。 これが良かった。
本田が、パスをあちこちに配給して、俄然リズムが出る。
この辺りになると、日本が一方的に攻めまくった。
本田は、2本決定機があった。 いずれも右足のシュートになったのが残念だったが、GK正面と外すシュートで、得点にはならなかった。
やっぱり、何度も書いてきたように、本田は真ん中で使わないとダメだな。 久保との競争ではなく、香川との競争だよ。
日本は、後半は押しまくりながらも、同点が精一杯で、1-1で終了した。
何とも言えない試合だった。 前半はダメだが、後半は押していたので、及第点ではあるが、親善試合だからこんなものかも知れない。
さて、個人としては、CB昌子は1対1でほとんど勝っていたので、合格だな。 イケル。
ただ、失点の場面で相手のクロスをぎりぎり頭で触れなかったのは、問題。
井手口は、素晴らしかったね。 動き回って、プレスを掛けていたし、何よりボールの散らしが良かった。
ボールの散らしは山口蛍より完全に上。 ガンバでプレーしてるからね。 うまくなるんだよ。
井手口のプレーぶりは大好きなんだな。 スピードもあるし、運動量もある。 誰よりも颯爽と走っている姿が絵になる。 ボール奪取力が高い。 完全に奪い取るまでには、まだ至ってないようだが、相手ボールに触って、ルーズボールにしてしまう能力が高い。
そして、ルーズボールへの反応が速い。
もう総合力では、山口蛍を上回ったと思うんだけどね。 イラク戦の先発までありうると思うよ。
特にワンボランチなら、井手口の方が適任。
乾も合格点。 さすがだね。
左ウィングは、乾・宇佐美・斎藤学と日本一二を争うドリブラーが揃う激戦区だね。
でも、守備と運動量が断トツの原口が一番手だが。 しかし、点が欲しい時の切り札で使える。
今野は間に合うのかな。 点を取ったので、使いたくなるが。
倉田は、悪くはなかったが、良くもなかった。
倉田のポジションは、違いを見せなければ評価されない。
香川が、可もなく不可もなしのプレーをすれば、ボロクソに言われるからね。
香川の怪我次第だが、先発起用はないかな。 もう少しプレーして連携がよくなれば、もっと力を発揮できるかもしれないが。
本田は、インナーで力を発揮したね。 さすが。
普段から試合に出れてたら、2本の決定機の内、1本は決めてただろうね。
久保の体調は大丈夫かな? もしハリルホジッチの怒りを買ってたら、先発外しもありうるかも。
この試合、ずっと1ボランチ2インナーシステムで押したということは、イラク戦もこのシステムで行くということだな。
このシステムなら、慣れてる井手口が先発だな。
ただ、1ボランチはその両脇から攻められるので、インナーの一人は守備が強くないとダメ。
だから、今野ありきなんだよね。 今野が使えなければ、使えないシステム。 今野の代役をできるのは、セレッソの山村 和也ぐらいかな。 山村は近々呼ばれると思うよ。 もし本気でこのシステムに取り組むのなら、今野の代役は必須だからね。
点が欲しい時は、香川と本田のインナーにしたら、これは強力だと思うよ。
勝てなかったし、前半の出来には不満があるが、今後の可能性が多いに開けた試合でもあった。
収穫は、CB昌子と1ボランチ井手口とインナー本田。