女子WCの準々決勝、なでしこジャパンは、スウェーデン女子代表と対戦した。
前半立ち上がりから、スウェーデンにボールを支配されたのは、驚いた。
スペイン戦みたいだった。 確かに巧かったが、それほどまでだったか?
もうちょっとプレスに行くべきだったと思う。
前半25分、スウェーデンがDFラインの裏へ浮き球のパス、ブラックステニウスが熊谷と入れ替わり、PA中央からシュートを放つが、枠の右に外れた。 熊谷の悪いプレーだった。 あれで、DFラインが不安定になった。 今日の熊谷は、不調だったな。 パスも遅くて、受けた味方がプレスにさらされたり、収支不安定だった。
そして、前半32分、スウェーデンのFK。 ゴール前へのクロスをGK山下にパンチングでクリアするも、ゴール前で混戦となって立て続けにシュートを打たれ、最後はイレステットに押し込まれた。
なでしこは、前半、全然攻めれず、0-1で終えた。
前半終了間際にも攻め込まれ、早くハーフタイムになって修正を効かせてくれと見ていたよ。
後半、杉田に代えて、遠藤を投入。 あ~、遠藤がいなかったのかと驚いた。
遠藤は、サイドで攻撃の起点になっていたのに、なんで先発させなかったんだよ?
これが、前半全く攻めれなかった大きな原因だった。
後半2分、スウェーデンのCK、ゴール前で混戦となるがクリアしたけど、VARが入って、長野のハンドでPK。
アンイエルダールに決められ、0-2。 これで、苦しくなった。
田中美に代えて、植木を投入。
その植木が多少ボールから距離があっても、頑張って追い回して、前線からプレスをかける。
これを続けて、流れが日本に寄ってきた。
日本は徐々に遠藤の左サイドから反撃する。
そして、後半29分、右サイドでボールを受けた植木がドリブルで仕掛けPA内右で相手に倒されてPK。
あまり、PKに見えなかったけど、スウェーデンにPKを与えていたので、そのお返しという感じだった。
植木がボールを持つ。 長谷川の方がいいと思ったけどな。
GKムショビッチがアメリカ戦でファインセーブを連発していたらしいので、植木の方が格下という感じだった。
変な小細工をせずに、イチかバチか思い切り蹴れと思った。 植木の前からプレスが引き寄せた流れだ。 流れ的に思い切り蹴れば入ると思った。 そして植木は思い切り蹴ったんだが、ボールはバーに当たって、跳ね返ってしまう。 枠内に蹴らないと、話にならないよ。 あ~、これで負けたなと思った。
後半42分、ゴール前で日本のFK。 藤野が直接ゴールを狙ってシュートを放つと、クロスバーとムショビッチに当たってはね返る。ついてない。 その直後、左サイドの深くから遠藤が中へ横パス、清家がうまく前を向いて中央へ折り返すと、相手DFが何とか足に当てるが、そのこぼれ球を走り込んだ林が蹴り込んだ。 ようやく1点を返す。
しかし、もう時間がないと思ったら、ロスタイムは10分。 おっ、これならチャンスがありそうだと思ったけど、逃げ切られた。
全体を通してみれば、日本の力負け。 特に前半全く攻めれず、スウェーデンに自信を持たせたのが敗因だったかな。
これまでの日本のサッカーは高く評価され、一躍優勝候補と見られるようになった。 だから、日本が自信を持って戦えば、スウェーデンも慎重に守らなければならず、流れに乗れなかったと思う。 競り合いでことごとく日本はフィジカルで押され、ボールを奪われていたからね。 スウェーデンに勢いづかせてしまった。
具体的には、遠藤を前半から使わなかったのが敗因。 前半は守って、後半勝負と考えていたんだろう。 しかし、それがスウェーデンを勢いづかせ、自信を持たせてしまった。 池田監督の采配ミスだな。
あと、熊谷の不調も効いたかな。
勿体ない敗戦だけど、それがなかったとしても、互角だったと思う。 スウェーデンがあんなに巧いとは思わなかった。
ノルウェーより少し巧いぐらいかと思ってたんだけど。
なでしこの全試合を見て、選手個々の巧さに驚いた。 若手が巧い。 アンダーのWCで優勝、準優勝が続いているからね。 高倉監督の時、その成果が出ると期待してたけど、出ず、池田監督になってやっと花開いてきた感じだ。
清水はトラップが下手だし、熊谷もイマイチ、両脇の南・高橋の方が安定感を感じたくらいだ。 旧世代の下手な点が目に付いたよ。 今後が楽しみかな。 一気に世代交代すべきだね。