日本がカタールWCで組み分け抽選のポット3を死守できるかどうかは、大きな問題だ。
WCでは、出場32チームを8組4チームに組み分け抽選する。
その際、出場32チームをFIFAランキング順に4ポットに分けて、組み分け抽選する。
各組にポット1~4から1チームずつ入る。
日本はポット3に入れれば、組み分けで1チームポット4のランキング下位チームと同組になれて、有利になるのである。
念願のベスト8に入るためには、ポット3に入ることは、とても重要。
日本はFIFAランキング26位で、ポット3に入るには23位以上が必要で(開催国はポット1)、ポット4になるように見えるが、話はそう簡単ではない。 FIFAランキング23位以上のチームが全て予選を勝ち抜いてWCに出れる訳ではないからである。
さて、各地域ごとに順番に見てみよう。
・欧州
欧州のWC出場決定国10は、全て日本よりFIFAランキングが上位である。
残り3チームの予選。
3チームとも、全て日本よりFIFAランキングが上位になる可能性があるが、例えばパスBでスウェーデン以外が勝ち上がれば、日本の方がFIFAランキングが上位になる(現時点で)
・南米
南米は、南米5位がアジア5位とプレーオフを戦うので、多分勝って、5チーム出れるだろう。
現在の上位5か国では、エクアドルのみがFIFAランキングで日本より下位である。
もし、エクアドルが予選を勝ち上がれば、日本にとってとてもラッキー。
・アフリカ
アフリカは、ポット1・2のチームが試合して、勝った5チームがWC出場になる。
セネガルのみが日本よりFIFAランキングが上位である。
・アジア
アジアはイランのみが日本よりFIFAランキングが上位で、WC出場するのは間違いないだろう。
・北中米
アメリカとメキシコのみが日本よりFIFAランキングが上位で、WC出場するのは間違いないだろう。
凄く接戦で、まだ怪しそうだけど。
4位のチームがオセアニア1位とプレーオフだから、まあ4チーム出れるだろうからねえ。
さて、現在のFIFAランキングから考えて、最悪の場合を想定して、
日本よりFIFAランキング上位の国は、
欧州:13ヵ国
南米:5ヵ国
アフリカ:1ヵ国
アジア:1ヵ国
北中米:2ヵ国
計:22ヵ国
22ヵ国+開催国1=計23ヵ国で、日本は24番目になり、ぎりぎりポット3に入れる。
しかし、現時点でのFIFAランキングの話で、予選の残り4試合を全勝すれば、このFIFAランキングを維持できるだろうけど、そうでなければ、難しくなってくる。
有利な場合。
欧州のパスBでスウェーデンが敗退する。 ⇒ 欧州:13⇒12ヵ国
南米でエクアドルがWC出場を決める。 ⇒ 南米:5⇒4ヵ国
アフリカでセネガルが負ける。 ⇒ アフリカ:1⇒0ヵ国
不利な場合。
アフリカ・ネーションズカップが現在開催中で、アフリカのモロッコ・チュニジア・ ナイジェリアがポイントを伸ばしそうで、日本を抜く可能性がある。 特にモロッコには抜かれるだろう。
アフリカの国は、日本を抜きそうな国が多いけど、プレーオフで負ける可能性もあり、予断を許さない。
ということで、とてもぎりぎりな位置にいるので、日本は予選の残り4試合を全勝しなければならない。
もし、日本が予選で2敗するような失態がなければ、日本はイランに抜かれることはなく、ポット3は間違いなかっただろう。
勿論、WCに出れなければ話にならないが、あの2敗はとても痛かったのだ。
森保監督の責任だな。