出た~、山見のスーパーゴール。 G大阪1-0清水。

 J1第24節、ガンバ大阪はアウェーで清水エスパルスと対戦した。


出場メンバー。

パトリックがベンチにもいないのを知った時、暗澹とした気持ちになった。
これでこれから、降格ぎりぎりの戦いになっていくと。

前半7分、柳澤が右から柔らかいクロスを上げたのを、Lペレイラがヴァウドの上からヘディングシュートを放つも、クロスバーにはじかれてしまう。
出だしは良かったが、以降は清水に押されっぱなし。
半16分、チアゴサンタナのグラウンダーの強烈なミドルシュートはゴール右下を襲うが、東口が弾き出した。 さすがのセービング。
さらに、CKのボールをヴァウドがヘディングシュートを放つが、ポストに弾かれる。 助かった。

CKで危ない場面が多かった。 ガンバはニアに背の低い矢島を配していた。 信じられん。
清水は執拗にニアにボールを蹴って来たよ。 特に後半。 ロティーナ監督が指示を出したんだろうな。 誰だってそうする。 松波監督のバカさ加減が見て取れる。

押されていたけど、前半は0-0で凌ぐ。
宇佐美が恐ろしく疲れていた。 キレがないので、自分から仕掛けるのも止めてたな。 宇佐美がダメなら、矢島とペレイラじゃ、点を取れないよ。 ペレイラはマシになっては来たけど。

後半10分、CKをニアサイドでフリックされて、チアゴサンタナにゴールに押し込まれたが、ハンドの判定でノーゴール。
後半12分、矢島の短いパスを受けて、Lペレイラが反転して強烈なシュートを放つが、ヴァウドに少し当たって、ポストにはじかれてしまう。
この後は、かなり清水に攻められた。
疲労の宇佐美と矢島を早く代えろと見ていたけど、なかなか動かない。

後半20分、左に開いていたチアゴサンタナに柳澤が入れ替わられて、フリーで絶妙なグラウンダーのクロスを入れられるが、ゴール前に走り込んで来た中山より先に、東口が足で触わって、ボールはゴールラインをそのまま割った。
これは、凄いプレーだった。 体を横に倒してセービングすると、中山と藤春に足から突っ込まれて大怪我していたかもしれない。 そこを足だけ出して、少し触ってコースを変えたのだ。 ゴールと自分の体を守るプレー。
得意のセービングをするのではなく、瞬時に足でボールに触るという判断をしたのは、凄い。 あそこでセービングしないということは、滅多にないからね。 どういう判断のプレーだったのかは、東口に聞かないとわからないけど、自分にはそう思えた。 セービングじゃないのに驚いたし、凄いプレーだったね。

後半31分に倉田に代えて、山見が投入された。 来年ガンバ入団予定だったけど、怪我人続出で急遽選手登録された「JFA・Jリーグ特別指定選手」の関学4年生。 関学で2年先輩の山本・山見のホットラインで点を取ったらなあと夢見たのだが、いきなり後半33分、山本が山見にパスを出した。 山見がフリーで受けると、前を向いてPA中央手前からミドルシュート、かなりいいコースに飛んだが、権田が横っ飛びで弾き出した。 権田からミドルシュートを決めるのは、至難の業だからねえ。
その後の山見の動きは、スピードがあってキレがあって、周囲の疲弊した連中の中でかなり目立っていた。 もしかしたら、という感じを抱かせた。
そして、後半37分、小野が前に蹴り出したのを、山見が前に走りながらつま先で前に流す絶妙のトラップをして、そのままスピードを殺さずにドリブル、PA右脇で内側に切り返すと、左足一閃、巻いてゴール左上に見事に決まった。 権田の牙城を崩すスーパーゴールだった。 左足だからねえ。 凄かった。
思わず、出た~と叫んだよ。 心の中で。
山見は、関学先輩の山本悠樹と対談していて(こちら)、少し思い入れがあった。 その対談で、「僕がガンバに入団するまで、ガンバにいてくださいよ」と山本に言って、山本を絶句、苦笑いさせていたからねえ。 インタビューでまともに答えていたのに驚いたよ。

後は、うまく時間を潰して逃げ切った。
点が取れる気配が微塵もなかった所で、山見がゴラッソなゴール。
パトリック不在の暗澹とした気持ちを吹っ飛ばすゴールだった。
救世主だな。 今後もやれたら助かるんだが。

パトリックは、蓄積疲労によるコンディション不良と松波監督は言っていたらしいけど、どうかな?
3-4-2-1じゃ、点が取れる気がしないし、束の間の歓喜かもな。

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