五輪直前の親善試合で、U-24日本代表はU-24ホンジュラス代表と対戦した。
ホンジュラスは、弱いのかなと思っていたら、予選でグループリーグでは1勝2分でイマイチだったけど、トーナメントでアメリカを破り、決勝はメキシコと同点でPK戦の末負けていた。 結構強い。
林と三好以外ベストメンバーで来た。
前半、日本代表は、ホンジュラスを圧倒した。
前からのプレスが厳しくて、ホンジュラスはボールを繋げなかった。 しかし、巧さの片鱗は伺えるチームだった。
ボランチの所でボールを奪い、前線に繋いで、久保・堂安が躍動した。
前半12分、林のパスに久保が走り込み、PA右からゴール前へ流し込むと、ファーサイドに走り込んできた三好がダイレクトで合わせるも左ポストにはじかれてしまう。 決定機だったけどな。
しかし、直後の前半13分、PA手前の右のFKを、田中がキックフェイントを入れた後、久保がゴール前へ浮き球を送ると、裏へ抜け出した吉田麻也が右足のアウトサイドで柔らかく合わせて、ゴールに流し込んだ。 綺麗なゴールだった。
さらに、日本が攻め立てるが、点が取れない中、前半40分、久保がスルーパスを出したのを、オーバーラップを見せた冨安が左サイドで受けて、中央へ低いクロスを送ると、林が後ろに落としたのを、堂安がダイレクトで右足でゴール左隅に流し込んだ。
これで2-0。 大きな追加点。
前半は、日本がボールを支配して、プレスもパスもコンビネーションも圧倒して、2-0でリードした。 大量得点になるかと思うぐらいに。 本当はもっと点が入ってもおかしくなかったが、三好のレベルが1段落ちるね。 動きはいいのだが、トラップもパスもイマひとつ精度に欠けた。 それが原因。 周囲のレベルが高いので、ワンタッチでパスが回るし、パススピードも速い。 それに対応出来ていなかったね。 安部裕葵を選びたかったな。
ホンジュラスは、日本に圧倒されたけど、技術はあったと思う。 その片鱗は見えていたが、日本がそれを凌駕していた。 日本は強いと思う。
後半、ホンジュラスは、メンバーを5人替えてきた。 それでフレッシュさを導入して、前からのプレスを強め反撃してきた。
後半20分、裏へスルーパスを出したのを、リバスが走り込んで、谷と1対1になって、交わすシュートを打ったのを、谷がわずかに触ったけど、ゴール方向に流れたボールが冨安に当たって、そのままゴールに流れ込んだ。
谷が前に出るのが少し遅かったと思う。 全体的に谷のプレーが不安定に見えた。 Jリーグでの最近の不調を引きずっているように見える。 心配だな。
これだけ押し込んでいながら、1点差に迫られ、嫌な雰囲気になった。
ホンジュラスに攻められ、日本が攻めれなくなった。
しかし、それを耐え、後半40分、遠藤が前方へ浮き球のパス、それを走り込んだ相馬がゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、走り込んだ堂安がスライディングをしながら右足で合わせ、ゴールに流し込んだ。 3-1と突き放した。
ゴール前に入ってきたのはてっきり前田かと思っていたら、堂安だった。 あれはFWのプレーだ。 堂安は成長したなあ。
堂安はドリブルと左足の強いシュートに定評のある選手だったけど、海外で揉まれて、FWのプレーまで身に着けたのか。 得点は2点とも右足で、昔なら考えられなかった。 堂安は右足のプレーを避けて、ドリブルでは必ず内に切り込んでいて、相手に対応されてしまっていたからねえ。 守備の切り替えも速いし、色々な点でかなりレベルアップしている。
この得点は、大きかったね。 流れが悪くなっていたのを、突き放したから。
そして、このまま試合終了。
強い勝ち方だった。
ボランチ2人が守備が強くて、かつボールも捌ける。 CBが強くて安定しているし、両足で蹴れる。
久保・堂安が流動的に動けて、プレー精度もレベルも高い。 林もやれていた。
ここに三苫と上田綺世が入ったら、もう一段レベルアップする。 本番が楽しみだね。
その前にスペイン戦があって、そこに2人は間に合うのかな?