米中貿易摩擦、一時回避で株価上昇。

 「G20が開催されていたエノスアイレスで1日開催された首脳会談で、トランプ米大統領と習近平・中国国家主席は新たな関税を一時的に見送り、貿易戦争を悪化させないことで合意した。
2000億ドル相当の中国からの輸入品に対する関税は2019年に入っても10%に据え置き、25%への引き上げを「現時点で」見送る方針を明らかにした。
中国は貿易不均衡解消に向け米国から「相当量の」農産物、エネルギー、工業製品などを輸入することで合意。農産物の購入は「直ちに」開始する。
技術移転の強要や知的財産権保護、非関税障壁、サイバー攻撃、サービスや農業分野について、構造改革協議を速やかに開始することでも合意した。
これらについて今後90日で合意できなければ、対中関税は25%に引き上げられる。」

 なんだ、米中貿易戦争も一時回避か。
しかし、中国が「技術移転の強要や知的財産権保護、非関税障壁、サイバー攻撃」を止めれるとは思えないけどね。
ただ、現在10%の2000億ドルの中国製品に対する関税の25%への引き上げのみならず、トランプ大統領は、交渉に進展がなければ2670億ドル分の輸入に対する追加関税の可能性も指摘していた。
これをすると、appleはじめ中国で生産している米国メーカーへも多大な影響が出る。
多少の痛みを伴っても、やると腹を決めたんだと思っていたのだが。
まあ、米国メーカーに少し時間を与えて、対処する時間を作ろうという意味も強いんだと思う。
中国が超々大国を目指すとはっきりした以上、ソ連みたいに共産党支配を潰すと腹をくくったんだと思うけどねえ。

 それはそれとして、米中貿易摩擦一時回避で、株価が一挙に回復した。 日経平均が300円アップ。
米中貿易摩擦が騒がれ始めた当初は、米中貿易摩擦が株価に大した影響を与えていないようで、とても意外だったんだが、ようやく敏感に反応するようになってきた。


日経平均の推移。

米中貿易摩擦一時回避で、日経平均は300円近くアップした。


日経平均のここ1年の推移。

ここ1年の標準レベルに戻った感じか。

 最新のニュースでは、トランプ米大統領は、中国が米国からの自動車輸入に課している現行40%の関税の「引き下げと撤廃」に同意したとツイッターへの投稿で明らかにした。

 40%も関税をかけていたのかよ、という感じだ。
米国の25%関税なんて、ちっちゃな物じゃないか。
それで、文句を言っていたのかよ、どんだけ厚かましいんだ、中国は。
はじめは、米国車に対しての関税を撤廃かと思ったけど、全世界に対してみたいだ。
ドイツの自動車株は3日の取引でに上昇したそうだから。
こんなことしたって、ドイツと日本の自動車メーカーが儲けるだけで、米国のメーカーは儲からないぞ。
バカだな。

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