10月の貿易統計によると、貿易収支は4493億円の赤字だった。
赤字は2カ月ぶり。原油価格の高騰の影響で輸入額が10月として過去最大規模に拡大し、輸出額を上回った。
今年は赤字が多い。
今年のトータルでも、約4000億円の赤字だ。
原因は、原油価格の高騰だからしょうがないところもある。
ただ、原油価格が最近激減した。
これが、一時的なものかどうかは、不明。
下がったのは、米国のイランへの制裁で、主要各国のイランからの原油輸入禁止を予想に反して延期したので、原油がだぶついたから。
だから、また上がるかもしれないけど、中国の景気減退でこのままかもしれない。
そこは、不明かな。
日本の経済の調子を見るという上では、貿易収支というよりも、輸出額の総額が増えているかどうかが大事。
2009年のリーマンショック前のレベル近くまで増えている。
リーマンショック前は、世界経済的には相当バブリーだったから、かなり好調と言っていいのかもしれない。
ただ、輸出額も原油価格にさゆうされるから、何とも言えないところがあるけど。
対米国は、輸出が11・6%増の1兆4299億円で2カ月ぶりの増加。
対中国が4062億円の赤字で、7カ月連続の赤字。対欧州連合(EU)は731億円の赤字で、4カ月連続の赤字だった。
EUが何で赤字になるのか。
日EU経済連携協定(EPA)の交渉妥結で、これが始まったら、黒字になると思うけどね。