将棋連盟の谷川会長、辞任。 しょうがない。

 日本将棋連盟の谷川浩司会長が辞任を発表した。
当然のことと思ったが、驚きもした。
「第三者調査委員会の報告では、昨年10月に将棋連盟が下した判断(三浦弘行九段の出場停止処分)は『妥当』であるとの結論をいただきましたが、(判断に至る)10月以前の調査や対応に不備があったことに責任を感じています。また、三浦九段につらい思いをさせてしまいましたことも申し訳なく感じています」
「辞任に至ったのは体調不良が一番の理由です。年末年始、少し休養をとることで戻るのかと思っていたのですが、かえって重圧感を感じるようになってしまいました。寝つけなかったり、食欲がなかったりというようなことは、10月からありました」

 辞任して良かったと思うよ。
普通の神経の持ち主なら、寝付けなくなって、食欲もなくなる。
とりあえず辞任して、責任ある立場を離れるのが、賢明。
当事者でない人達が、公平な立場から事後処理をすればいいんだから。

 それにしても、ネットの力の凄さを感じる。
メディアは、さして谷川会長批判をしていなかったと思う。
していたのは、ネットの2ch名人だ。
そこでのネット世論が凄かった。
ネット世論が、谷川会長を辞任に追い込んだのではないか、とさえ思う。
凄い時代になったもんだ。

渡辺竜王なんかも、ぼろかすに言われている。
こんなに嫌われるのかと。
良識ある意見もある。
そういう色々な意見が積み重なって、ある種ネット世論が形成されていっている。
たまに暴論もあるが、日本人だけあって、おおむね正論だ。
ネトウヨとか聞いていたので、暴論だらけと思っていたのだが、そんなことはない。
むしろ、メディアより正しいことを言っていると思うくらいだ。

 あと驚いたのは、第三者調査委員会結果報告書の公開された要約版のドラフト版というのを見つけ出してきたことだ。
ドラフト版は、要約版と若干表現が異なっている。
連盟側に印象が良くなるように、ドラフト版が改ざんされて、要約版になっている。
こんなドラフト版をよくネットの海から見つけてくるもんだ。
ネットに流出していたのも驚きだが。
彼らのネット上での調査能力は凄いよ。 恐るべし、2チャンネラー。

 他の理事や棋士達も早いうちに辞任や謝罪をしないとえらいことになると覚悟をしておいた方が良い。
三浦氏に直接謝罪して、許してもらったことを三浦氏に公表してもらうしか手はないんじゃないかな。
その内、ニコ生でタイトル戦の中継が始まるだろう。
対戦者や解説者として、ニコ生に出たら、猛烈なニコ生コメントに晒されるだろう。
多分、そこに居たたまれないことになると思う。
一生、ニコ生には出れなくなる。
まあ、出なくてもいいのかもしれないが。
ネットでファンと和気藹々の雰囲気を楽しむことは、二度と出来なくなるだろうな。

 それにしても、谷川浩司会長は残念なことになった。
「光速の寄せ」という変革をもたらした、将棋史におけるスーパースターだったんだが。
人格者でもあったし。
今回の件は、対処を間違えてしまった。 特に、後半が。
だから、しょうがない。
難しい件ではあったと思うんだが。

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