将棋界の一番長い日は、やはり長かった。

 A級順位戦最終局が昨日あった。
名人挑戦者とA級降級が決まることが多いことから、熱戦が多く、将棋界の一番長い日と呼ばれている。
今年は、
△佐藤天-▲行方 佐藤天勝てば、名人挑戦。 行方勝てば、両者でプレーオフ。
△渡辺-▲佐藤康 挑戦・降級に関係なし。
▲屋敷-△郷田 郷田負ければ、降級、勝っても他者次第。
▲深浦-△広瀬 広瀬勝てば残留、負ければ降級。
△森内-▲久保 負けた方が降級の可能性あり。
(敬称略)
ニコ生で全局と解説の6chで放送してたので、主に解説を見ていた。
時々弾き出されたが。

 ▲屋敷-△郷田戦。
矢倉の急戦。 屋敷得意の2枚銀の攻め。
郷田リードと思われたけど、屋敷が中段玉で粘って、熱戦となった。
素人ながら、詰む詰まないを読むのが面白かった。
屋敷のかわし方も見事だったけど、最後郷田が押し切った。
さすが、郷田。 勝負どころで勝った。
しかし、広瀬が勝ったため、降級が確定した。

 △森内-▲久保戦。
久保の先手中飛車に対して、森内が3間飛車の相振り飛車になったのには、驚いた。
久保の飛車が行ったり来たりしながら、端攻めが決まるんだろうな、と見ていた。
しかし、森内のしぶとい守りから、攻めに転じる。
最後、解説では、詰めろ逃れの詰めろがあったみたいだけど、久保はそれを見つけられず、森内に詰まされた。
負けた方が降級という状況になっていたが、久保の降級となった。
久保はA級とB級を行ったり来たり。 つらいね。
一方、森内は何度もA級陥落の危機があったけど、将棋の内容同様しぶといね。

 そして、△佐藤天-▲行方戦。
鉄板の佐藤天の後手横歩取り。
行方が堂々と受けて立つ。
佐藤天が中盤でリードしたかに見えたが、逆転される。
行方が仕留めにかかるかと思えた局面で、ゆるい安全策の手を指した。
佐藤天は、厭気がさすかに思えたが、必死に応手して、粘る。
佐藤天が強いのは、必勝戦法を持っているのと、終盤の粘りからの逆転勝ちが多い事。
そして、佐藤天が再逆転。
しかし、自分の目にはまだまだ戦いが続くと思いきや、行方が投了した。
1時頃だったよ。
名人挑戦をかけた熱い戦いだった。
しかし、安全策に出て再逆転されたのは、ショックだったろうけど、あそこで投げたらダメだよ。
そのような状態から佐藤天は、逆転したんだから。
行方も前回挑戦者で今回も好成績で、いつの間にか強くなったんだけど、精神的にまだまだな所があるなあ。

 それにしても、佐藤天は強い。
王座戦、棋王戦に続いて、名人戦への挑戦も決めた。
けど、棋王戦で渡辺棋王に勝たないと、タイトル獲得は難しいかな。

 △渡辺-▲佐藤康、▲深浦-△広瀬はあまり見ていない。
広瀬もA級の中では見劣りするけど、残留するとはしぶといね。
王位を獲得したことがあるから、ここぞとという所で勝つんだろうね。

期待通り、将棋界の一番長い日は、やはり熱く長かった。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする