郷田九段、フルセットの末、渡辺2冠を破って、新王将に。

 第64期王将戦七番勝負第7局は郷田真隆九段が勝利。4勝3敗で王将位を獲得した。
郷田九段が、渡辺2冠に勝つとは、これっぽっちも思っていなかった。
渡辺2冠の、ここぞという時の勝負強さは、ピカイチ。
竜王戦で羽生さんから、3連敗4連勝という奇跡を成し遂げてから、無類の勝負強さを身に付けた、と見ていた。
それなのに。
渡辺2冠の今期後半の好調さからも、盤石と見ていたのだが。

 それにしても、羽生世代は、しぶとい。
44歳になって、今までの将棋界の歴史では、衰えの表れる年齢なのだが、力を保持している。
森内九段も、名人・竜王を失冠し、もう終わりかと思われた所から、苦手のNHK杯で今期優勝して、実力を見せた。
佐藤康光九段も、最近タイトルに手が届いていないが、コンスタントに成績はあげていて、その内、タイトル戦に出てきそうだ。
羽生名人が、まだまだ健在なので、俺もやれる、負けられないと、皆思っているのだろう。

 渡辺棋王も大変だ。
羽生名人に圧巻の3連勝で、棋王を防衛して、ほっとしたのもつかの間、郷田九段に敗れて失冠。
竜王9期で、去年森内九段に敗れて失冠、と、羽生名人と互角以上の戦いをしても、他の羽生世代にやられてしまう。

 まあ、それでも、今年は糸谷竜王が誕生したし、豊島七段も力をつけてきている。
新陳代謝は、起こっていると思われ、将棋界も活況を呈してきていると、思うよ。

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