羽生善治九段が19日、第33期竜王戦挑戦者決定戦三番勝負第3局で、丸山忠久九段に99手で勝利。対戦成績を2勝1敗とし、豊島将之竜王への挑戦権を獲得した。
3番勝負の第1局で、丸山9段が時間を使わずにどんどん指して、羽生9段が時間を一方的に使って負けた時は、こりゃあダメかなと思ったけど、その後時間を序盤で浪費しなくなって、2連勝した。
第3局は、見てたけど、序盤から少しずつリードを広げて、相手の攻めも丁寧に受けながら、きっちり勝ったという将棋だった。 時間の使い方も相手に合わせながら使っていて、時間の使い方を変えたなと思わせる指し方だった。
最近の羽生9段の最近の成績のイマイチさは(と言っても、6割勝ってるけど)、足をひきずっているのと序盤で時間を使い過ぎるのが原因と思っていたから、時間の使い方を変えてきたのは、豊島竜王との番勝負に期待を持てる所だね。
さて、羽生九段はこれまで、歴代最多のタイトル通算99期を獲得しており、10月9、10日から始まる七番勝負に勝利すれば、前人未踏のタイトル通算100期獲得という偉業を達成する。
2017年の竜王戦で渡邊3冠を破って、永世7冠を達成して、タイトル通算99期となった。
タイトル通算100期は、すぐ達成するだろうと思ったら、2018年、名人戦挑戦敗退、棋聖戦失冠、竜王戦失冠と3回連続失敗して無冠にまでなってしまった。
2019年には、1989年の竜王獲得から30年続けたタイトル戦出場も途切れた。
羽生ファンの残された夢・タイトル通算100期も苦しいかもなと思っていたので、嬉しい限りだな。
勿論、豊島竜王に勝たないとダメなんだけど。
豊島竜王は、とても強いけど、タイトル戦で3回連続防衛に失敗しているメンタルの弱さが付け入るスキかな。
インタビューで
――100期という節目は、羽生九段にとってどのようにありますか。
羽生「タイトル戦に出ないとどうにもならないですし、最近はその機会すらずっとなかったので、考えることもなかったというのが実感です。ただ、非常に大きな記録がかかるシリーズですので、その舞台にふさわしい将棋を指したいなと思っています」
「非常に大きな記録がかかるシリーズですので」と自ら答えているのが羽生さんにしては、珍しいね。
記録のことでとやかく言ったことが今までないのに。
100期を何とか達成したいと思っているということだね。 単に勝ちたいだけではなく。
こういう所がまた期待されるね。
10月9、10日(金、土)に<第1局>が開催される。
3週間後か。 楽しみだな。
今回は、勝負に辛くなって欲しいね。