日銀のETF購入額が6兆円を突破する。 やり過ぎだろ。

 2018年の日銀によるETF(上場投資信託)の買い入れ累計額が、6兆円を突破した。 購入規模は過去最高。


日銀によるETF購入額の推移。 と日経平均の推移。

2010年から買い始めた時は、300億円弱だったのに、2014年から飛躍的に増やしてきて、ついに6兆円を突破した。
2018年度予算の公共事業費が約6兆円。 それと同規模。
国債費が23兆円で、1/4にもなる。
これは、異常なんじゃないか、いくらなんでも。

投資主体別の売買状況によると、年初から11月第4週までの間、海外投資家は11兆2258億円、個人投資家が2488億円の売り越し。一方、事業法人は2兆3039億円、信託銀行は1兆6274億円の買い越し。日銀のETF購入額はこれらを大きく超える。

海外投資家が日本株を売って、日銀が日本株を買っている構図だ。
中央銀行が日本株の最大の買い手となる異例の構図が続いている。

どう考えても良くない。
このグラフを見ると、日銀が日本株を買っているから、日経平均が上がっているように見える。

とはいうものの、
日銀が保有する指数連動型投資信託(ETF)の含み益は9月末時点で7兆2045億円と、前年度末(5兆1460億円)から増加し、過去最高を更新した。
あっぱれという結果だ。
直観的には、まずいだろうと思うのだが、7兆円も儲けているのだから、凄いということになる。
ただ、株価を下げずに、このETFを売って行くのが、難問だけどね。
株価を下げずに売るには、市場に知らせずにこっそりやらなければならない。
そんなことが、出来るのかな? 制度的に無理だと思うが。

保有額は21兆6513億円(受け渡しベース)。
日銀は、日本株全体の4%弱を持つ巨大な株主になった。
何だかなあ。

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