企業の利益の蓄積である2015年度末の「内部留保」は前年度末より23兆円あまり増えて377兆8689億円となり、4年連続で過去最高を更新した。
内部留保は売上高から人件費などの費用を差し引き、さらに法人税や配当を払った後に残った利益を積み上げたもの。
内部留保は、第2次安倍内閣が12年12月に発足する前の11年度末に比べ、100兆円近く増えた。10年前との比較では、175兆円も増えている(こちら)。
第2次安倍内閣で、内部留保が100兆円増えたのは、凄い。
これを、新規投資するなり、社員に給料として還元していたなら、もっと景気回復していただろう。
せっかくの、安倍首相の景気回復策を、社長どもが台無しにしている。
さて、この377兆円という額。
他の高額と比較してみよう。
日本(年間)
一般会計・特別会計の歳出純計:~240兆円
税収:~50兆円
歳入の公債金及借入金:~100兆円
GDP:~500兆円
経常収支:~16兆円
輸出額:~75兆円
一般会計・特別会計の歳出純計より多くて、GDPにもせまる額だ。
これが、市場に流れたら、どんだけ景気が回復することか。
安倍ちゃんが増やした100兆円くらい使えよ。
さて、内部留保を企業が全然使わないもんだから、内部留保に税金をかける話が出ている。
どんどんやるべきだ。
企業は、将来の不景気や投資に備えていると、ふざけたことを言っているが、内部留保を3年保持したら税金をかけるとかで、いいんじゃないかな。
3年経っても、投資しないなら、そんな先の見えない社長の企業からはむしり取ればいい。
本当は、社員に給与として払わなければ、ならないんだけどね。
労組が弱くなってしまったからだろう。
給与を一旦上げると、下げるのは難しいから、躊躇するのはわかるけど、それならボーナスとして払えばいい。
安倍ちゃんは、とっとと内部留保に税金をかけるべきだよ。
マイナス金利より、よっぽどいい政策だよ。