山登りが趣味の一つなのだが、その時山で見かけた樹木の名前を調べるのを楽しんでいる。
1箇所にたくさん生えていたり、目立っていたり、珍しい樹木の写真を撮っておいて、かつ葉っぱを1枚持って帰り、家で図鑑で樹木の名前を調べるのである。
図鑑は林将之著、山と渓谷社の「樹木の葉」が絶対にオススメ。
このような葉が一覧できるページがある。
このページで似たような葉を探して、本文の詳細に特徴が書かれた部分を読んで一致しているのかを確認できるのである。
この本は今までのある樹木がどんな特徴を持っているか調べる辞典ではなくて、素人が葉っぱを見て、そこからその樹木が何と言う名前の樹木か探すことのできる画期的辞典なのである。
この本に出会った御蔭で、樹木鑑定趣味を楽しむ事が出来た。
また、樹木の名前を詳しい人に教えてもらいたければ、樹木鑑定サイト「このきなんのき」に樹木の写真を載せて質問すれば、それを見た親切な人が教えてくれる。
このサイトはとても便利。 自分も時々教えてもらっている。
さて、山登りで出会った印象深い樹木をいくつか紹介しよしょう。
鈴鹿山脈の仙ヶ岳で群落を形成していたベニドウダン。
予想していなかったので、とても感動した。
赤い房状の花がとてもかわいかった。
滋賀と福井の県境にある三十三間山では、頂上付近がヤマボウシで覆われていた。
そのヤマボウシの白い花。
そこに行くと、密生したヤマボウシの間を通り抜けていくのである。
宮崎駿の「となりのととろ」でメイちゃんが生い茂った低木の間を駆け抜けていって、ととろの森に迷い込む場面がある。 まるで、あの生い茂った低木の間を歩いているようだった。
奈良の大天井ガ岳で突如現れた奇怪なオシダの大群落。
まるで、異星の植物に出会った気分になった。
見かけのグロテスクさにもかかわらず、とても整然とした幾何学的な形態をしていて、びっくりする。
これは、大阪の雨山の頂上に鎮座していたヤヤモモ。
主に相応しい老大木の幹。
兵庫県の白山・妙見山の尾根で見かけたジャケツイバラ。
外国の花かと思った鮮やかな黄色の花。
ちゃんとした日本土着の樹木である。
奈良県の明日香の南にある高取山の頂上にある山城の紅葉。
ここの紅葉はとても鮮やかで絶品である。
超オススメ。
どうですか?
見事でしょう。
これは、山城の上から下の紅葉を見た写真。
ここの山城は広大で、日本三大山城の一つでもある。
三重県・伊賀にある霊山のアセビ。
ここは、アセビの大群落で有名である。
アセビの大群落では、枝がくねくねとしていて、壮観だった。
和歌山県の高野山で見かけたカラマツの紅葉。
針葉樹の紅葉とは珍しい。
神戸の須磨アルプスで見かけたウバメガシの見事な群落。
色々な山に登っていると、こういう樹木との出会いがある。
樹木目当てに登ることもあるが、知らずに出会うことが多い。
その思いがけない出会いが楽しい。
山登りの話は、こちらの「山の中へ溶け込んで」というブログに書いてます。