柔道女子70キロ級の新井千鶴の金メダルが凄かった。

 五輪で柔道のメダルラッシュが続いている。
久しぶりに柔道が見ていて、面白い。
ルール改正がされていて、技をしっかりかける試合になっている。

まず、判定がなくなった。
4分間の試合で、それで決まらなければ、技ありか1本が出るまで、無限に延長される。
試合の勝ち負けがすっきりしているのだ。
次に、技ありと1本だけになっていて、効果がなくなっている。 ちょろっと倒れるだけの技は、取られない。
指導は3回で負けるが、2回までは試合結果に関係ない。 これもいい改正。
指導狙いのかけ逃げとか、そういうのがなくなった。
微妙な判定は、ビデオ判定される。
今まで、レベルの低い判定や、日本に不利な判定がどれだけあったことか。
そういう不満が、かなりなくなった。
ぶっちゃけ、強い方が勝つルール改正、すなわち日本が有利なルール改正になっていたのだ。
これは、知らなかった。 だから、見ていて面白いのだ。

さて、本題。
柔道女子70キロ級の新井千鶴の準決勝、ロシアのタイマゾワと対戦した。
新井千鶴が有利に進めながら、決まらない。
新井は立ち技もいいが、寝技が凄く得意みたいだ。
4分間中に寝技で腕をとって関節技を決めて、タイマゾワがギブアップしたみたいで、審判が1本を下した。
しかし、タイマゾワは待ったをしていないとアピール。 ビデオ判定で「一本」の取り消し。
試合は延長へ。
その後も、抑え込み、縦四方固め、三角締め等々、技の種類は今適当に書いたが、色々な種類の寝技をかけまくったが、タイマゾワが体の柔らかさと驚異的な粘りで、新井の寝技を凌ぎ続けた。
試合は、16分を超えた。
新井も肩で息をしている。
そして、またもや寝技に持ち込み、抑え込めていないので、決まらないかと見ていたら、送り襟締めをかけていて、タイマゾワが落ちた。 参ったもしてない、強制的な1本だった。 すぐさま、ドクターが呼ばれるぐらいに。
新井は心配しているようにも見えなかったな。
色々な寝技をかけても逃げられたので、それではと、禁断の最終奥義を出してきたみたいに見えた。
思わず、ウオーとなった。 柔道で落ちるのは初めて見たよ。
ネットで調べたら、締め技は頸動脈を締めるので、気を失うらしい。 気道を締めるのではないので、苦しくはないらしい。

それにしても、凄い試合だった。
16分間も緩みない試合が続いた。 タイマゾワの驚異的な粘りと体の柔らかさ。 一度決まったかに見える寝技を逃れるのは、あまり見ないんだけどな。

タイマゾワは、新井に敗れた後、敗者復活戦でまたもや延長になってヘロヘロになってたけど、勝って銅メダルを取った。
応援したくなるよね。 良かった。

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