日銀黒田空砲、逆噴射。

 予想通りのことが起こった。
日銀は28日の金融政策決定会合で追加的な行動を見送ることを決めた。
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日経平均と為替レートの推移。

 見事なまでに12:00に、900円近い株安、2.5円の円高に触れた。
1月末にマイナス金利を導入したばかりなのに、追加緩和なんてする筈ないだろう。
4/22に、日銀が金融機関に対する貸し出しに対しても、マイナス金利の適用を検討する案が浮上している、という話が漏れ聞こえてきたのが、決定的だったのかな。
それを信じて、12:00まで株価はじわりじわりと上がり続けていたからねえ。
自分も追加緩和なしに絶対の自信があったわけでないから、インバースETFを買わなかったが。
買っておけば良かった。
思い切って買わなかったところが、勝負師落第かな。

日銀の今回の決定会合の要旨、
・マイナス金利による金利低下による企業などの「前向きな変化が現れにくい」として、「今回の会合では、政策効果の浸透度合いを見極めていくのが適当と判断した」。
・2016年度の物価見通しを従来の0.8%から0.5%へ大幅に引き下げ、2%の物価目標達成時期を従来の「2017年度前半」から「2017年度中」に、事実上後ずれさせた。

 さらにマイナス金利政策の効果について、1─2カ月ですぐに出るものではないといいつつ、半年も1年も掛かるものではないと、具体的に発言した。
マイナス金利政策が実際に開始されたのは2月中旬であることを踏まえると、7月28日─29日の会合が重要なポイントだ。
ということらしい。

ということは、次の追加緩和をするとしたら、7月28日─29日で、それまではありませんよ、ということ。

 なるほど。
自分的には、追加緩和なんて無駄にやりすぎても、弊害が怖いので、緩和なしは良かったと思う。
株価は、大幅に下がったけど、実体経済を反映しているわけでもなんでもないので、すぐに揺り戻すに決まっている。
ただ、円高は痛いが。

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