羽生九段、A級陥落。 時代は変わる。

 もう1週間前になるけど、羽生九段がA級順位戦で永瀬王座に負けて2勝6敗となり、最終戦を待たずして、9位以下が決まり、A級陥落が決まった。 29期連続で在籍した記録が止まった。
なお、名人・A級の連続在位29期は、故大山康晴十五世名人の44期、谷川浩司九段(59)の32期、故升田幸三実力制第四代名人の31期に続き、中原誠十六世名人(74)と並ぶ歴代4位の記録。
大山十五世名人の44期は無理としても、谷川浩司九段の32期は抜きたかったところ。

 今、王将戦で藤井聡太4冠が渡辺明王将3冠に挑戦している。
現在3勝0敗なので、藤井5冠が誕生するだろう。 時代の移り変わりを感じるねえ。
もうちょっと、粘れると思ったけどねえ。 AIの登場が相対的に羽生さんの凋落を速めた。
何が正解かわからない時は、強い人の指した手が正解に近いと思われる。  強い人がより強くなる状況が生まれる。
しかし、AIが正解の手を示すので、最早強い人のオーラが取り払われるのだ。
羽生マジックといわれた指しての神秘性も失われる。

 また、羽生さんもAIに手を教えてもらうような性分じゃないと思う。
AI研究で序盤を研究して、手を暗記するようなことはしないだろうな。
それなら、方向転換すべきなんだな。
将棋界の最先端の研究で勝負するのではなく、佐藤康光9段みたいに力将棋で自分の将棋で勝負する方向へ。
そうすると、本当のトップにはなれないんだろうけど、それはしょうがない。
大山十五世名人も会長兼務で忙しくて研究する時間がないので、振り飛車党になった。 それで地力で勝っていた。
羽生さんも研究将棋から離れて欲しいな。 そうしたら1つくらいはタイトルが取れる可能性がまだあると思うんだけど。

 今の棋士はもっぱらAIに手を教えてもらう研究をしてるようだけど、凄く情けない話だけど、藤井聡太4冠はAIに序盤の優劣を判断する感覚を教えてもらっているみたいだ。 まさに王道だね。 そうなると、情けない話ではなくなってくる。

 手を暗記する量で勝負が決まるような将棋は見たくないねえ。 面白くない。
ほとんどの棋士がもっとAIを使いこなして、AI研究で勝負が付かない時代が来れば、いいんだろうけど。

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