「本質を見抜く力―環境・食料・エネルギー」 養老孟司・竹村公太郎著 (PHP新書)を読んだ。
評価:★★
で、普通かな。
二人の本は、まあ読んで、感じはつかめてるので、改めて驚くことはない。
まず、エネルギーについて。
紹介した、昭和天皇の言葉、「先の日米戦争は油で始まり油で終わった。」が色々な意味で印象的だった。
当時2/3近くの産油量を誇った米国に、石油を止められたことの持つ意味の大きさ。
そして、それを昭和天皇が把握していたこと。
これが、驚き。
人類史は、エネルギー争奪史、と言うのもよくわかる。
人類にとって、食糧、水に次いで、エネルギーが大事で、それが歴史や社会を理解する根本だと理解できる。
エネルギーの問題点をあれこれ変わった視点から述べてるのが面白い。
竹村さんからは、多くのデータが示されていて、こういうのが一番納得できる。
まあ、ちゃんとしたエネルギー問題解決策を提示してるわけではないけど。
温暖化は悪くない。対策に金をかけるな。少子化万歳。とかいうのは、二人の面目躍如だね。
終始一貫して、ものから考えることの大切さを説いている。
あと、竹村公太郎さんの考えが面白い。
他の本で詳しく書いているけど。