「今こそGUTAI」 ~白髪富士子を発見~ *兵庫県立美術館

 兵庫県立美術館で、「今こそGUTAI」を見てきた。

兵庫県立美術館の所蔵品の中から、具体美術協会(具体、1954-1972)の作品を取り上げた展覧会。

この展覧会は、「吉田博 播磨造船所 絵画群」展を見るついでに見た。
具体美術協会の創始者・吉原治良の絵がわりと好きなのもある。
吉原治良の絵と言っても、前衛絵画ではなく、魚の具象画とかが好きなんだけどね。

・吉原治良《黒地に赤い円》

悪かないけど、はあ~そうですか、という感じだね。

・元永定正《作品 N.Y. No.1》

・元永定正《作品1,2,12》

元永定正の名前は、「山村コレクション展」で知った。
インパクトのある色と形のコンビネーションがいいね。

本展で凄く気に入ったのは、白髪富士子。

・白髪富士子《白い板》

最初、この作品を見た時、面白いなと思った。
こういう前衛作品は、見向きもしないんだけどね、いつもは。
《白い板》ではなく、《白い坂》だと思っていた。 白い坂道の真ん中を水が流れているイメージを持った。
何がいいと自分は思ったんだろう?とつらつら眺めていたのだが、良く分からなかった。 兎に角いいんだな。

・白髪富士子《無題》

絵もあった。 こんな絵なんか、普段なら相手にもしないんだけど、何かよく見えてくる。
《白い板》で、魅了されたみたいだ。

・白髪富士子《無題》

これも悪くないんだよなあ。

・白髪富士子《無題》

この絵は、山村徳太郎が収集したみたいだ。
これも悪くない。

なんか、白髪富士子さんの作品はいいね。 理由はわからないけど。
自分にとっては、発見だね。
和服姿の写真があったけど、きりりとした顔で、芯が強そうだった。
夫の白髪一雄は、アクション・ペインターとして世界的に有名だそうだ。
白髪一雄の活動を見て、自分もやり始め、夫が有名になり忙しくなったので、支えるために引退したそうな。
美術教育を受けたことのない素人のようだ。
しかし、白髪一雄の絵もあったけど、自分の眼には、白髪富士子さんの作品の方が遥かによく見えたね。
勿体なかったな。


この美術館は、港側の風景がいいんだよな。
丁度、雲間から陽が射していた。

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