大阪市立美術館で 「ディズニー・アート展」 《いのちを吹き込む魔法》 を見てきた。
ミッキーマウスの誕生から最新作『モアナと伝説の海』まで、約90年にわたるウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオの歴史を紐解く、原画やスケッチ、コンセプト・アートなどの作品約500点を展示。
アニメの展覧会を見るのは、『ジブリの絵職人 男鹿和雄展』、「スタジオジブリ・レイアウト展」に続いて3回目だ。
スタジオジブリ・レイアウト展は、圧巻だったな。
ディズニーは、どうかな?
初期のミッキーの絵とかは、良かった。
線が生き生きとしていた。
途中から、原画よりもアニメ技術の革新が興味深かった。
遠近感を出すための技術「マルチプレーンカメラ」の開発とか、音楽との融合を目指した「ファンタジア」とか、3年をかけて1作品をつくりあげたりとか、ロサンゼルスの広大な土地にアニメスタジオを作ったりとか、ディズニー達のアニメにかける並々ならぬ情熱とそれと同時に技術開発に対する飽くなき挑戦に感心した。
素晴らしい。
「ファンタジア」なんて、革新的だよ。 短時間のビデオを見れただけだけど。
ジブリは、ディズニースタジオを意識しただろうが、スケールが全然違うね。
ディズニースタジオは、多くの人、色々な分野の人の総力が結集されているのを凄く感じるが、ジブリは、それよりも宮崎駿と高畑勲の作家性が強く出たスタジオで、だからジブリは二人が引退すると、スタジオも止めざろう得なくなった。
ディズニースタジオは、今後も存続していくだろうけどね。 新しい血に入れ替えながら。
絵としては、アイヴァンド・アールに惹かれた。
『眠れる森の美女』のコンセプト・アートで夜の情景を描いた20枚の絵を並べた絵があったが、文句なく素晴らしかった。
本展のベスト。 ポストカードになってたら買っていたのに。
あと、「リトルマーメイド」のグレン・キーンの絵も生き生きとしている。
別格だね。
会場には、若い女性が多く見に来ていた。 さすがディズニー人気があるね。
短時間ビデオとかもやっているし、ディズニーの歴史、そしてタイトル通りの《いのちを吹き込む魔法》を感じることが出来る展覧会だった。
オススメだよ。