オルメカ文明展    京都文化博物館

_640

     巨石人頭像

 古代メキシコ・オルメカ文明展マヤへの道を京都文化博物館で見た(10/09/11)。最近京都に行く時の昼飯は、JR京都駅の西にあるラーメン研究所で食べている。以前は、新福菜館 や第一旭で食べていたのだが、こっちの方がうまいかも。 ラーメン研究所っていう名前は、いかにもラーメンの味を研究し追求しましたというマニアックな印象を受けるが、店の雰囲気はいたって普通である。味も、普通に結構うまい。
 オルメカ文明は、マヤ文明の先文明と考えられており、紀元前1250年頃から紀元前後にわたって栄えた文化ということで、日本の縄文晩期から弥生時代に相当する。巨大な人頭像に強烈な印象を受けたので、見ることにした。その人頭像は、でかすぎて4Fの会場に運べなかったのだろう、一階のロビーに置いてあった。後から知ったのだが。
 さて、本展では、ジャガー神像、ヒスイの仮面と石斧、土器、土偶、巨石人頭像は一点のみが展示されていた。度肝を抜かれる巨石人頭像は、一体どういう文化背景から生まれたのか?それを感じられたらと思っていたのだが、それはかなわなかった。多くあった土器や土偶、ヒスイの石斧からは、ピンとくるものがない。ヒスイの仮面は、リアルで静かで少し不気味な感じがするが、巨石人頭像とは似ても似つかず、ここでは異質な感じがした。壁画の拓本みたいなのが多く展示されていたが、形が複雑に入り組んでいて、一体何が描かれているのか、よくわからない。これも、シンプルで力強い巨石人頭像とは、つながってこない。つながるものがあるとしたら、ジャガー神像なのであろうが、どうもなあ。巨石人頭像は異質である。オルメカ文明は、ベーリング海峡を渡ってきたモンゴロイド人によって築かれたと言われている。なのに、巨石人頭像は、大きなたれ目、太いぺしゃんこな鼻、分厚い唇、四角い顔をしており、モンゴロイドにはとても見えない。黒人の顔に近い。大きな謎である。それにしても、このシンプルな力強さは、素晴らしい。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
「関連コンテンツとスポンサーリンク」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする