NHKのワールドカップラグビー「世界最強の神髄に迫る」が面白い。

 NHKスペシャルでワールドカップラグビーの特集として、シリーズ放送をしていて、1回目「世界最強の神髄に迫る」を見た。 これが面白かった。

 ラグビーの世界の強豪の秘密を探る特集。
一番凄かったのは、どの場面でもどの角度からでも見れる3次元映像による試合の分析だった。
NZとオーストラリアの日本でのテストマッチをスタジアムに100台のカメラを設置して、あらゆる方向から撮影した。
それを編集すると、選手目線から試合を見たり、ボールのない所でのプレーも見れるし、またプレーしている選手の実際の目線、どこを見ているのかまでわかる。
凄いと驚くと同時に100台もカメラがいるのか?という残念感もあったかな。

オーストラリアのポーコックという選手が取り上げられていた。
世界一のタックルをする選手だそうだ。
彼は、相手選手の重心と自分の重心をほとんどずれなくタックルすることが先ほどの画像解析で分かった。
だから、相手に衝撃を与え、止めることが出来ると。
しかし、それは自分にも凄い衝撃がかかることになるのでは?と瞬時に思ったけど、実際そうらしい。
しかも、相手は前にスピードに乗って突進してきているから、タックルする方の受ける衝撃の方が凄まじい。
さらに、彼の目線の解析もしていた。
彼は、相手の腰に視線を集中している。 そして瞬きをしない。
完全に相手の腰の動きに目線を集中することによって、極度の集中によって、タックルの時の恐怖を感じていないのでは、と分析されていた。
凄い話だ。 世界の超一流ともなると、世界が違うね。
ポーコックは、試合後の流血が激しい。 それだけダメージを受けているのだ。
ポーコックはこう話す。
「ラグビーはチームの仲間との絆が出来ると、勝利のために身をささげたいと思う。
みずからを喜んで差し出すようになる。 ラグビーは素晴らしいチームスポーツです」と、いかつい彼が答える。

フランスのスクラムマシーンも凄かった。
ラグビー関係者・運動力学の専門家・兵器メーカーが協力して作ったという。
そのマシーン相手にスクラムを押すと、どの方向にどれくらいの力で押しているかがわかる。
どれだけ強くまっすぐ押せるかが基本で、斜めに押しているとかが瞬時にわかる。
それで、修正が出来るのだ。
凄い機械だな。 こんなのを見ると、スポーツも先進国の独断場になってしまうのがわかる。

そして、ニュージーランド。
NZは、ターンオーバーからの攻撃が鋭いことに特徴がある。
そして、先ほどの画像解析、さんざん攻められた後、ボールを奪うことに成功すると、バックス陣の各選手たちが合図を送って、見つけたスペースに攻め込む。 あ・うんの呼吸が出来ている。
NZの選手が語る。
「チームが家族のような関係になることが重要。 そうすれば、互いの考えが手を取るようにわかり、プレーはさらに進化するのです」。
これには、驚いたね。
チームの一体感を作り出すことにおいては、日本人は世界最高峰の民族、というかそういう心の資質があると思っている。 ところが、NZのラグビーチームはそれが出来ているんだね。 日本の強みの所で上回られたら、勝ち目がないね。

面白い番組だった。

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