西宮市大谷記念美術館で、2014イタリア・ボローニャ国際絵本原画展を見た。
この美術館は、2度目。
正面の飾り付け。 いい感じ。
入ってすぐ庭の見える、広い窓。
何とも美しいエメラルドグリーンの池。
和洋折衷の庭園かな。 浅瀬の石張りの池のみが、洋だけど。 印象が強いから。
さて、本展だが、思っていたより、絵本らしさがなくて、がっかりした。
見て子供が元気が出るような絵がない。
芸術性やテクニックが表に出た作品ばかりで、これじゃ子供は楽しくないだろと、思った。
《わたしの公園》マノン・ゴチエ(カナダ)。
この絵が唯一、子供の絵本らしい絵だった。
そして、シンプルでストレートで力強い。
《わたしの公園》、という子供らしい思いが、ストレートに伝わる。
この絵ではわかりにくいかもしれないが、他にも3点あって、それらは伝わりやすい。
本展、一番の作品。
《世界よ、こんにちは!》カタリーナ・ヴァルクス(オランダ)。
これも、子供らしいか。 けど、マンガに近いな。
「日のあたる数字の野原からこんにちわ」トム・アイゲンフーフェ(ドイツ)
まあ。
《青い木》アミーン・ハサンザーデ=シャリーフ(イラン)。
これが、芸術性の高い絵の代表作。
他にも4点あって、宮崎駿の「ラピュタ」を連想させた。
政治の腐敗した街が、木々に侵食されていくという。
他にもイラン人作家のズイーラー・ボダーイーの「馬車」も、一旦描いた絵を切り貼りするという絵で、印象的だった。
こども展で見たイラン人の絵も印象深く、イラン人は、芸術性の高い国民だと思った。
他では、ゾシャ・ジェルジャフスカの「マーク・ロスコの生涯」も、良かった。