このblogでやっと100件目となった。2007年の1月に初めて書いて以来なので、随分かかったことになる。中身は、驚くほど変わり映えがしない。読み応えのある内容にしたいのだが。
長野県の白根山に登った。長野駅前にあるホテルから1時間40分ほどで駐車場に到着。まず、湯釜を見に行った。結構登りがきつかった。エメラルドグリーンの池が美しいが、観光地にあるので、あまりありがたみがない。さっさと下って、弓池に向かう。逢ノ峰に登るつもりだったのだが、あいにく今日まで道の工事をやっていて登れなかった。弓池を回って、本白根山に向かう。リフトが山の頂上にまで登っているのを見てげんなりする。
リフト乗り場の脇から鏡池に向かう道に入っていく。ダケカンバ、笹、針葉樹の林の中の道になり、自然が濃くなって嬉しくなっていたら、道にニホンカモシカが現れた。なんという幸運。じっとこっちを見ているが、逃げる気配はない。デジカメを取り出して写真を撮る。驚かさないようにゆっくりと近づいていく。さすがに林の中に入って行ったが、すぐの所にいて、間近で写真を撮ることができた。登山で大型の野生動物に会うことはあまりない。一番の思い出は、羅臼湖でエゾシカに出合ったことだ。初め近くでガサッと音がした時は、ヒグマかとびびったが、エゾシカだった。しかし、単なるシカというなかれ。こちらを見る眼に、野生そのものの迫力があった。怖いくらいだった。カメラを向けると、ケンと威嚇音を発して、去って行ったが、かなり離れるまでその威嚇音は続いた。今までで一番野生を感じた体験であった。
さて、野生のニホンカモシカに出合えた幸運に喜びながら歩いていると、やがて登りとなった。登りが平坦になると、鏡池が眼に入ってきた。少し神秘的な雰囲気が美しい。水底が亀甲文様をしている。鏡池まで降りて間近で見ようとも思ったのだが、雨が降ってきたので、先に行くことにした。今でも少し後悔している。こんな珍しい物を見逃すなんて。少し登って、北に曲がると、本白根山が眼に入ってきた。尾根を登ると、展望台に到着。足元に火口があるが、あまり迫力はない。湿原に降りて、小さな尾根を登ると、遊歩道の最高地点に到着。南西に霧に隠れて見えるピークが頂上らしい。少し道を進むが、頂上に行ける踏み跡はなく、あきらめる。少し休んで、下山することにする。観光客と同様にリフト降り場に向かう。リフトには乗らず、脇の登山道を下っていく。リフト乗り場からは、往路と同じ。百名山ではあるが、高度がなく、楽なルートである。
(コースタイム)
駐車場8:35 → 8:45湯釜8:50 → 駐車場9:00 → リフト乗り場9:25 → 9:55鏡池10:05 → 10:20展望台10:30 → 10:45頂上11:00 → リフト乗り場分岐11:25 → リフト乗り場11:40 → 駐車場12:10
湯釜への登りから望む弓池と逢ノ峰 湯釜
弓池 ニホンカモシカ
ニホンカモシカ 鏡池
鏡池 展望台と本白根山
コマクサ 展望台から2164
展望台から2171 最高地点から2164
林 戻り道から白根山