金毘羅山に登山した後、京都大原の寂光院に寄ってみた。
寂光院は天台宗の尼寺で、推古2(594)年に、聖徳太子が御父用明天皇の菩提を弔うために建立されたと伝えられる。
第3代の建礼門院徳子(平清盛息女、高倉天皇中宮、安徳天皇母)が、源平の合戦に敗れ長門国壇ノ浦で滅亡した平家一門と、我が子安徳天皇の菩提を弔いながら、この地に侍女たちとともに閑居して終生を過ごされた。
石段を登ると、
門越しにもう本堂が見える。
本堂。
中に、寂ご本尊の六万体地蔵尊がある。
やけに新しいと思っていたら、放火で全焼したらしい。
酷い事をする。
本堂右手には、四方正面の池。
紅葉が見事。
奥の滝と石塔に風情がある。
池の中央に紅葉の落ち葉が溜まっていて、美しい。
本堂左手には、千年姫小松と汀の池。
紅葉が美しい。
千年姫小松。
放火の際、池のみぎわの櫻と姫小松もともに被災し、とくに「姫小松」は倒木の危険があるため伐採のやむなきに至り、現在はご神木としてお祀りしている、そうだ。
紅葉を見上げる。
足元には、コケの上に綺麗な落ち葉が。
奥には、諸行無常の鐘楼。
水路に石が置かれている。 泡立つさまに風情がある。
秀吉から寄進されたという、南蛮灯篭もなかなか。
紅葉と黄葉。
東屋お屋根の上に苔が生え、落ち葉が降る。
帰りの石段で。
小じんまりとした、いいお寺。
とても風情がある。
建礼門院徳子が、閑居して終生を過ごしたのに相応しい。
それにしても、聖徳太子建立の由緒あるお寺に放火するとは、許せんな。