AFC U-23選手権(オリンピック・アジア最終予選)決勝、U-23日本代表とU-23韓国代表が対戦した。
日本の先発メンバーは、普通。
前半、出だしはまあまあ押してた。
しかし、韓国のワンタッチパスが通り出して、押される。
そして、20分、左サイドからのクロスを頭で落とされ、シュートを打たれる。なんでもなかったが、DF岩波の足に当ってコースが変わってゴールを決められた。
少し不運だった。
このまま0-1で前半が終了した。
後半、日本がシステムを4-3-2-1に変える。
これがうまく機能しなかった。
韓国に攻め立てられ、47分、中央ゴール前でサイドからのパスを受けた韓国FWが反転してシュート。室屋の足の間を抜けて、ゴールを蹴り込まれた。
足の間でなければ、GK櫛引が防ぎそうな雰囲気があったんだが。
これで0-2。
守備のチームが2点取られたら、ダメだろう。
さすがにダメかなと思った。
そして、さらに韓国に攻め立てられる。
決定的なピンチが3度くらいあった。
いつ0-3になってもおかしくなかった。
しかし、これで韓国も勝てると安心したんじゃないかな。
日本は60分に大島僚太を下げて浅野拓磨を投入。再び2トップに戻した。
67分、カウンターから矢島が裏にスルーパス。
抜け出た浅野がループシュートを決めて1-2。
これで一挙に日本に勢いがつく。
さらに直後の68分、左サイドから山中がクロス、フリーになっていた矢島が鮮やかなヘディングシュートを決め、あっという間に同点に追いついた。
81分、カウンターから、こぼれ球を拾った中島が前線に浮き球のパスを入れる。すると相手DFと入れ替わった浅野がGKとの一対一を制し、逆転ゴールを決めた。
これで3-2。 大逆転だよ。
信じられない。
韓国も信じられなかったんだろう。
反撃に迫力がなく、このまま日本が逃げ切り。
大逆転勝利で、優勝。
奇跡的。
浅野がやっと実力を発揮して、点を決めた。
Jリーグで見せてくれた素晴らしいプレーをやっと出してくれた。
違いを見せてくれた。
途中出場ばかりだけど、実力的には、U-23日本のエースだな。
この試合を苦しんだ理由は、左サイドの中山がスパイだったことだ。
前半、2度もなんでもないパスを外に出していた。
変な所で、ファウルをしてイエローカードをもらう。
ゴール前で相手に簡単に交されて、シュートを打たれる。
後半もカウンターの所でなんでもないパスミスをしていた。
日本のリズムを相当崩していた。
プレーに気合が感じられなかったしね。
さて、今大会をふりかって見ると、傑出したプレイヤーのいない団結力の勝利というのを強く感じた。
守備のチームだけど、そこまで鉄壁ではない。
韓国に2点取られたし、3点目を取られててもおかしくなかった。
岩波と植田は高さはあるけど、世界で勝てる高さかというと疑問だし。
二人にはさらに成長してほしいもんだ。
GK櫛引は文句なし。 今大会のベストプレイヤーかもしれない。
そしてMVPは間違いなく手倉森監督だね。
選手起用が素晴らしすぎる。 韓国戦のシステム変更が唯一の失敗。
残りの選手は、遠藤航が普通で、あとは小粒すぎる。
将来性が全く感じられない。
ガンバの井手口が体調管理ミスでチャンスを逃したのがとても残念。
監督の信頼を失っただろうなあ。
リオ五輪は、あまり期待できないけど、どれだけ成長するか楽しみではある。
日本選手は、年をとってから良くなる選手が多いから。
北京五輪世代なんて酷かったけど、当時の選手が今大化けしてるからねえ。
手倉森監督がオーバーエイジに誰を使うかも興味深い。
ゲームを組み立てる選手がいないので、ガンバの遠藤を呼んだら、絶対強くなる。
ボランチを遠藤コンビで組めたら最高だと思うけど。
GK櫛引、CBの岩波と植田、左サイドの室屋、ボランチ遠藤、MFの中島、FW久保と浅野以外はオーバーエイジを使う候補になるのかな。