Ｗ杯予選前の親善試合、日本代表vsイラク代表が行われた。
期待は、初先発の宇佐美。
岡崎の1トップに、2列目は左から宇佐美、香川、本田の豪華布陣。
ボールが流れるように動いていく。
宇佐美は、ドリブルで仕掛けられるし、シュートも打てるし、パスも絶品。
攻撃に関しては、3拍子揃った逸材だ。
ただ、スピードはないかな。
宇佐美のドリブルが、攻撃にアクセントをつける。
今までの日本代表に足りなかった所。
短いパス交換でも、ひゅっと気の利いた所にパスを出して、崩す。
試合は、開始早々こぼれたボールを柴崎が、飛び出した本田に出して、ゴール。
ぎりぎりを狙った技ありゴール。
2点目は、CKがゴール前を抜けて、構えていた槙野の足元に来て、押し込んでゴール。
そして、いよいよ3点目。
宇佐美が、ゴールに向かってドリブルで仕掛ける。
DFを寄せ集めた所で、フリーになった岡崎にやさしいパス。
スピードにのったドリブルをしていても、やさしいパスを出せるのが凄い。
岡崎が、きちっとゴールに決めた。
後半は、少し攻め疲れたのか、ぬるい試合に。
途中、武藤、原口、永井の３選手を同時交代。
この３選手で、誰がトップ下に入るのかと思っていたら、原口がトップ下に入ったのには、驚いた。
その原口が、こぼれ球を拾って、ドリブルからシュートを決めた。
原口は、成長したな。
あまりうまいトップ下ではなかったけど、なんとかこなした。
そして点を取った。
好きな選手じゃないけど、成長してるよ。
宇佐美には負けてるけどね。
宇佐美のライバルは、武藤だ。
武藤は、宇佐美より技術は少し劣るけど、スピードは上回ってるし、体が強くて、相手へのプレスも結構いい。
強力なライバルだ。
現時点で互角もしくは総合力で、武藤の方が上かもしれない。
負けるなよ。
できれば、共存してほしいのだが。
さて、ハリルホジッチ監督は大したものだ。
縦に速いサッカーを早くも実現しつつある。
以前、ハリルホジッチ監督が如何に期待できるかという記事を書いた。
そして、期待以上なのを感じている。
どうやら、来日以来、1日も休んでいないらしい。
サッカー協会本部に、監督用の部屋を作らせて、そこに出勤しているそうだ。
そして、そこで、関係者を集めて連日ミーティングをしているらしい。
土日は、Jリーグの試合を見て、選手をチェックしている。
日本のサラリーマン顔負けのワーカホリックだよ。
ボスニア内戦で死にかけたから、命を燃焼しつくしたい、という思いがあるのかもしれない。
日本サッカーにこれだけの情熱を捧げてくれていることに感謝だな。
まあ、ありがたい話だけど、オシムみたいに倒れるんじゃないだろうな。
誰か、懇願して月曜だけは休むよう、説得すべきだと思うよ。
それじゃあ、長くは続かない。
あと、ハリルホジッチ監督が凄いのは、Ｗ杯本番まで全勝するつもりでいて、選手にはっぱをかけていることだな。
これは、選手にいい緊張感をもたらす。
親善試合も真剣勝負になる。
実力を上げるのに、これほどいい方法はない。
大変だと思うけど。
全力を出せない状態と見たら、その選手は恐らく使わないんじゃかと思う。
そのために、多くの選手を選んでいるとも思えるし。
知れば知るほど、ハリルホジッチ監督への期待が膨らむ。