なでしこ、しぶとさで結果のみ出す。 日本 2-1 韓国。

 インドネシアで開催されているアジア競技大会の準決勝で、中2日で韓国女子代表と対戦した。 


日本の出場メンバー。
中2日で少し選手を入れ替えた。

 前半5分、日本はいきなりチャンスを迎えた。 左サイドで有吉が裏へボールを出して、菅澤が抜け出し、右足アウトサイドでゴール右隅に流し込んだ。 なんだ、菅澤やるじゃんと思った。 菅澤開眼かと期待したのだが。
直後の前半6分、岩渕がドリブルでゴール前まで持ち込み、絶妙のタイミングで、スルーパス、菅澤が抜け出して、トラップで前へ運んで、余裕があって、シュート。 しかし、どこかへ飛んで行った。 
はあ~、全然ダメじゃん。 相変わらずだ。 いきなり変わる筈もないな。
これを決めていたら、試合は終わっていた。

 この後は、韓国の猛攻が始まる。
日本は何とか耐えて、前半は1-0で終了。

 後半も攻められる。
自陣深くでも繋ごうとして、奪われるパターンが続出。 特にボランチの所で奪われまくり。
日本は阪口 夢穂がいなくて苦しい。
ボランチの所で奪われると、大ピンチになる。 何度かは凌いでいたんだが、
後半23分、左サイドからファーサイドへ大きくクロス、フリーのイミナがヘディングシュートを決めた。 同点。
この後も、韓国の押せ押せが続くが、同点に追いついて、少し緩む。
日本は、奪われていたショートパスが繋がりだす。
それが実る。
後半41分、右サイドでパスを受けた清水が、ファーサイドに大きなクロス、菅澤がそれをゴール前に頭で折り返すと、反応した韓国DFがクリアしきれず、ボールがそのままゴールに吸い込まれた。
椛木が突っ込んでいたから、韓国DFが触れなくても決めていたかもしれない。
その後は、攻められながらも逃げ切った。

 北朝鮮戦の内容から日本が実力勝ちするかと思ったら、何とか勝つのが精一杯だった。
1点リードしてから、守ろうとしているとも思わなかったが、受けすぎ。 自陣奥深くでもクリアせずにボールを繋ぎすぎ。クリアする時はクリアしないと。 それでも同点に追いつかれてからその繋ぎが実ったのも事実なんだが。

 高倉麻子監督が、苦渋に満ちた表情でインタビューに答えていた。
「いい形で点が取れて、こっちの流れでゲームが進んでいくかなというところでしたが、受け身になってしまって相手の攻撃を受け続ける形になり、それを押し返すコンビネーション、パスをつなぐスタイルをなかなか出せなかった」
「押される感じで、苦しい試合でしたけど、選手たちは工夫しながら流れを変えようとしてくれた。粘り強く戦って最後点が取れましたけど、勝てたことが全てかなと思います」

「勝てたことが全て」、正にこれだけだね。
まあ、疲れとかも効いているのかもしれないが。
こんな内容でも勝つところが、なでしこの底力かもしれない。 だからタイトルを「しぶとさで結果のみ出す。」とした。

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