AFC U-19選手権インドネシア2018のグループリーグ第2戦、U-19日本代表対タイ戦について、遅まきながら記事を。
日本の出場メンバー。
日本は初戦から5人メンバーを変えてきた。
日本は前からのプレスでボールを奪い攻めるが、淡白で何となく時間が過ぎていく。
左サイドから安部と東が切り崩していく。
特に、安部が一瞬のキレが素晴らしくて、ドリブルで切り裂いていく。
前半15分、東がゴール前にクロス、ファーサイドの郷家がヘディングで中央に落としたところを宮代がシュートを打つが、キーパー正面。 これが決定機だったかな。
そして、前半27分、安部が一度はパスミスをするも奪い返して、ドリブルでPAに侵入、速いグラウンダーのクロスを入れる。 それをGKが前に弾いた所を、宮代が押し込んだ。 1-0。
さらに、前半42分、安部が中央へと切れ込み、裏の斉藤へ、斉藤がPA内でGKをかわして、蹴り込んだ。 2-0。
前半44分、PA手前左の位置でFKを得た。 これを宮代が肥大ポストぎりぎりに狙いすまして、FKを蹴り込んだ。 3-0。
久保といい、FKの精度が高いな。
このまま、前半終了。
後半、タイがシンプルにラインの裏にロングボールを蹴って来た。
これが、何本も繋がり、ピンチを迎えた。
54分、裏へ走り込んだタイFWにポストプレーされ、さらに左サイド裏に走り込んだ選手に繋がれて、シュートを打たれた。
GK谷の右脇下をすり抜けて、ゴールイン。 3-1。
さらにその3分後も、同様なピンチを迎えるが、谷が思い切りよく前に出て、体に当てて防いだ。
この日のGK谷の前への出足は良かった。
第1戦の不安定さを改善してきた。 さすが。 U-16,17の時に問題があるわけではなかったので、初戦は緊張していたのかな?
この後も、三國がドリブルで抜かれたりして、DFラインが良くなかった。
しかし、その後は、問題なく試合を終わらせた。
安部のドリブルのキレは、素晴らしく、別格だった。
宮代もU-16の時は安易なシュートが見られたが、今大会では、どんなシュートもきっちりゴールを狙っていて、とても成長を感じた。
2点取ったが、もっと入ってもおかしくなかった。
時々、戻って守備もしていたし、総合力が高い。
右SBの石原広教は、何度かボールを奪われていて、良くない。
左SBの東俊希は、上りは良かったが、クロスの精度を欠いた。
初戦に比べれば、SBのサイド攻撃が増えたが、レベルは低い。 SBは人材難だな。
三國ケネディエブスは、高さがあるが、何度か交わされているし、後半裏へ何度もロングキックを通されてたのは、問題だな。
次以降、狙われるだろう。
2戦を見て、攻撃陣の決定力がとても素晴らしく、さすがタレント揃いのチームだ。
一方、守備に問題あり。 橋岡以外はダメだな。
GK谷が持ち直したのは、ほっとした。 GKがダメだと不安を抱えた戦いとなるからねえ。
タイも技術が高くなっている。
後ろから平気で繋いでくるし。 スピードもある。
ただ、日本と同じ土俵で戦っているので、そうなると、日本に勝つのは難しい。
これで、日本はグループBの首位突破が確定した。
北朝鮮がイラクに1-0で勝ったので、直接対決で勝っている日本の一位突破が決まった。
理想の展開。 これでイラク戦は、試合に出ていない控えメンバー全員を使える。
そして、調子のいい選手を見極めて、準々決勝に臨める。
SBでいい選手がいないかな。
準々決勝の相手は、グループA2位の地元インドネシアに決まった。
グループBの他のチームに比べれば、落ちそう。
地元とは言え、負けることはないだろう。