6月の親善試合第2戦、日本代表はペルーと対戦した。
日本は、4-1-2-3で、ペルーは4-4-2。
序盤から日本が優位に進める。
日本は、三苫と伊東の両ウィングから攻める。 彼らは、世界相手に個でも突破出来る選手。
特に三苫は世界でもトップクラスのウィングだ。
まあ、それでもペルーは対応してきた。 さすがに南米でブラジル・ブラジル相手に揉まれてきただけはある。
それでも、ドリブル突破は何とか防いでも、中へのパスはフリー状態になっていた。
前半22分、伊東と遠藤のパス交換で行き詰っていたが、左に展開、左SBの伊藤洋が内に上がって来ていて、フリーになっていた。 凄く余裕があったので、ミドルシュートを放つと、GKの手をはじいてゴール左隅に決まった。
ナイスコントロールショットだった。
さらに、前半37分、GKからのビルドアップ。 右サイドの菅原へ。 出し処がなくて前の伊東へ、ボールが刈られそうだったが、伊東がダイレクトヒールでパスアンドゴーしてた菅原へ戻すと、菅原はボールを持ち上がって、中の鎌田へ、プレスを掻い潜ったので、3対3の状態が出来上がって、大チャンス。 鎌田は左の三苫に展開、三苫が中へ切れ込んでシュート、相手DFの足に当たったボールがGKの頭上を抜け、ゴールに吸い込まれた。
GKからのビルドアップで取った見事な得点。 練習してきた成果だろう。 伊東のおしゃれなプレーが相手のプレスを掻い潜れた要因。 相手のプレスを、危なそうに見えても際どく交わすプレーがないと、こうはならない。 コンビネーション+個人技が必要。
前半41分、ペルーが伊東からボールを奪ってショートカウンター、裏へ走ったラパドゥーラにボールが出されて、中村の動きを良く見て、左肩上へループシュートを放つとゴールに吸い込まれたが、オフサイドの判定となった。
伊東がボールを奪われた時、なぜか菅原が前に出ていた。 菅原が後ろにいない状況であのボール扱いは軽率だった。 もしくは、菅原が調子こいて前に出ていたか? 三苫のリプレー映像が流れていたので、状況はわからないが。 このオフサイドは大きかったな。
前半は、2-0で終了。
後半18分、遠藤がボールを奪って、前へパス、パスはずれたが、前田が相手CBと縺れた。 そのこぼれ球を鎌田が拾って、三苫へ。 三笘がPA左に進入して中央へ折り返すと、ゴール前の伊東が受けて、GKをかわしてゴールに流し込んだ。 相手CBは不運だったな。
さらに、後半30分、右サイドのボール回しでボールを奪われるが、ペルーの左SBのバックパスがずれて、前田の所へ、前田がドリブルでPAへ侵入、GKとの1対1を決めた。 これは、相手の完全なミスからの得点だった。
後半38分、ペルーがゴール前へ浮き球のパス、谷口が頭ではね返すが、そのこぼれ球にゴンサレスがダイレクトでシュートを放つと、中村の手の下を抜けてゴールに決まった。
直前に遠藤の代わりにアンカーに入った瀬古の反応が鈍かったのが原因だな。 CBが競り合いながらヘディングで跳ね返したのを、予測してカバーしないと話にならない。 まあ、瀬古は本職じゃないから、咄嗟に判断出来ず、ボールウオッチャーになってしまったんだろうけど。
GKの中村航輔は、久しぶりの日本代表だったが、シュートストップが売りのGKなんだから、オフサイドになった前半のシュートか、このシュート、どちらかを止めたかったね。
試合は、このまま4-1で終了した。 完勝だったな。
ペルーは、FIFAランクで日本とほぼ同じ。 守備の強いカウンターの鋭い、いいチームだったと思う。
その相手に4-1の完勝。 強くなったよ。 強くなったのは、三苫のさらなる成長と三笘の活かし方をチームで掴んだのが大きな要因だな。 GKからのビルドアップで点を取れたのは、練習してきた成果だから大きいね。
一方、古橋はほぼ消えていたね。 何回かクロスからのシュートもどきがあったが。
古橋は、ゴール前の動きとシュートの決定力しか取り柄がないから、点を取れないと苦しいな。 チームへの貢献がない。 上田はポストプレー、前田は猛烈で疲れ知らずのプレスが、プラスアルファである。 古橋はエルサルバドル戦で点を取ったけど、物足りないなあ。 セルティックであれだけゴールを取って、今回はパスを出してあげようという雰囲気の中で、パスがなかなか出てこなかったのは、動き出しが良くなかった、もしくはスペースがなかったということだろうな。 ペルーDFクラスには通用しないということかな。 まあ、まだまだFWは競争があっていいと思うけど。
旗手は良くも悪くもなし、という所かな。 ダメかなと思っていたんだけど。
相馬の右SB起用には大反対。 SBには強豪国の強烈なウィンガーに対応できる守備力が必要。 菅原でも弱いと見てるのに、相馬なんか話にならないよ。 アジアでは使えても、世界相手には使えない。 練習するだけムダ。
森保監督は、合格だね。 今回はベテランを外して、新しい選手を色々試せてるし、ビルドアップからの得点もあった。 4-2-3-1、4-1-2-3、3-4-2-1を、将来的に試合状況に応じて使い分けれるようなことを考えていると思われるし、楽しみだね。