GKの評価は、難しい。
FWなら、得点数、攻撃的MFなら得点数とアシスト数という具合に、明確な指標がある。 勿論それだけでは、決まらないけど。
GKを数値評価したのは、ないかな?と検索してみたんだが。
あまり、適当なのがないね。 少なくとも公表されているのは。
たまたま何かの記事でGK東口のセーブ率がJ1位(当時)と書かれている記事を見て、Jリーグ公式サイトでデータが公表されていることを知った。
jleague.jpのクラブ ⇒ ガンバ大阪をクリック ⇒ 選手名鑑をクリック ⇒東口 順昭をクリック
そうすると、このようなデータが表示される。
東口のセーブ率が1位じゃないんだ。 納得いかん。
色々な数値があるが、総合的に評価したい。
そこで、各チームの一番試合数の多いGKの数値を表にした。
Jリーグとルヴァンの合計みたい。
FC東京の林は、怪我のためACLで登録除外された為、データも削除されているみたいだ。
さて、どう扱ったものか。
セーブ率(PA内)にしても、各GKの数値に大きな差がないのだ。
とりあえず、各数値を掛け算してみようかと、GK指数を下記の式で定義した。
GK指数 = セーブ率(PA内) × セーブ率(PA外) × キャッチ率(PA内シュート) × キャッチ率(PA外シュート) × キャッチ率(クロス) × 10^8
本当は、各率に重みづけをした方がいいのだが、とりあえずそのままで計算した。
パンチ率は、除外した。 パンチするのは、下手なキーパー。 キャッチした方がいいからね。
東口 順昭が、1位になった。 納得の順位だな。
そして、イメージ通りの選手が上位に来た。
2位のキム ジンヒョンは、かなりいいGKだ。 イメージ通り。 それにしても、東口に肉薄してるな。
3位の谷 晃生が驚きなのだ。 勿論ガンバからのレンタル移籍選手。 これほどの数値を叩き出しているとは。
湘南ベルマーレの監督が何かの試合後、今日はGK谷のお陰で勝てたとコメントしていたのを覚えている。好セーブを連発してたけど。 この数値は、年間通しての数値だから、とても評価出来る。
以前、もし谷に適当なレンタル先がなければ、ガンバに戻して、東口とターンオーバーすべきと記事に書いたのは、この数値を計算していたから。 イメージ以上だった。
4位はランゲラック。 順当。 無失点が多いのは、チーム全体の守備のお陰が大きいのもあるからね。
5位は波多野 豪。 10試合の数値だから、たまたまだね。
6位はキム スンギュ。 キム スンギュは、好セーブもするけど、ミスも多い印象なんだけどな。
12位の朴 一圭は、好セーブをよく見るから、セーブ率(PA内)が高そうなんだけど、そうでもないな。
14位がチョン ソンリョン。 凄く意外だった。 ベストイレブンなのにね。
チョン ソンリョンの数値が悪くなったのは、キャッチ率が低いから。その分、パンチ率が高い。
キャッチ出来ずに、パンチで逃れているという結果だな。 それは、GKとしてはダメだ。 かなりの欠点だと思うけどなあ。
16位のヤクブ スウォビィクも意外。 好セーブをよく見るから、セーブ率が高そうなんだけど、意外と低い。
こうやって、数値を見ると、いろいろ分かって来る。
GKの好セーブは、よく映像で見る。 それを見て、ファンのイメージは作られる。
しかし、年間通してどうなのか?全てのピンチに対してどうなのか?が問われる。
東口は年間通して試合を見たけど、ある一定レベル以下のピンチに対して、ほとんどセーブしていた。
確実にセーブしたと言いたいくらいだ。
東口は、セーブ率が断トツに高いと思っていたけど、それほどでもなくて、キャッチ率が高い。 意外だったな。
セーブ指数 = セーブ率(PA内) × セーブ率(PA外) × 10^3
キャッチ指数 = キャッチ率(PA内シュート) × キャッチ率(PA外シュート) × キャッチ率(クロス) × 10^4
こうやって見ると、東口がセーブとキャッチの両方ともが、トップレベルにあることがわかる。
まさに、J1のNo.1ゴールキーパーだな。
こうやって、数値で証明出来たのが嬉しい。
ただ、もっとぶっりぎりのイメージだったんだけどね。
他のデータも紹介しておこう。
Football LABのデータ。
“セーブポイント”とという数値だけど、ここでも東口がNo.1だね。