J1第13節、ガンバ大阪はホームで川崎フロンターレと対戦した。
このメンバーには驚いた。 一瞬、捨て試合かと思った。
川崎は中3日、ガンバは中5日で、折角のチャンスだったのに。
実際、川崎のパスの繋ぎは良くなかった。
奥野のアンカーはないなあ。 ダブルボランチでの起用ならありだが。
昨年の天皇杯や1位2位の直接対決では使わず、この試合でアンカーで使うなんて、使いどころを間違えている。
メンバー的には守りを固めたつもりなんだろうが。
前半、川崎のパスの繋ぎがイマイチで、ガンバはパスカットとか出来ていたが、すぐ奪い返されていて、ダメだったな。
前半19分、CKをシミッチがゴール右隅へヘディングシュート、それを東口が凄い反応で弾き出した。
物凄かったな。 手に当てて、ゴールポストと手の間にはさかったボールをさらに掻き出したという感じだった。
前半40分、ガンバが攻めて、宇佐美がセンタリング、山本がゴール前に走りこんだ上を通り抜けて、それを拾われカウンター、脇坂が裏へスルーパスしたのを長谷川が抜け出して、佐藤がスピードがなくて対応出来なかったのはしょうがないとしても、三浦がカバーしてニアを潰したのを、内に切り込まれたのを佐藤が潰せなかった。 ボールがダミアンに流れて、フリーで蹴りこまれた。 佐藤が全然ダメだったな。 スピードがない上、カバーを疎かにするとは。
前半45分、ガンバが反撃、黒川が山本とのワンツーで抜け出し、左サイドの敵陣深くからクロス、Lペレイラがフリーでヘディングで合わせるも、枠の上へ外した。 絶好のチャンスだったのに。
ペレイラは何もやってもダメだった。 後ろからのハイボールのヘディングの競り合いでさえダメだし、やれるのは唯一、サイドからのセンタリングに対するヘディングシュートだけだと思っていたけど、それさえダメだった。 話にならんな。
後半19分、前半のセンタリングで自信を掴んだ黒川が左サイドで強引に仕掛けて、ゴールライン際まで侵入するが、防がれてしまう。
後半21分、PA内で井手口が浮き球に反応するも、倒されて流れたボールを宇佐美がポスト際にシュートを放つが、ソンリョンが足に当てて弾き出した。 いいシュートだったけどな。 井手口はPKを取ってもらってもおかしくなかったが、すぐ宇佐美がシュートを打ったので、流されてしまった格好になった。 ちょっとついてない。
後半31分、登里が裏へ浮き球のスルーパス、走り込んだ三笘が佐藤を余裕で振り切り、PA左に持ち込んで、余裕でゴール右隅へ流し込まれた。
佐藤が全然ダメだったな。 スピードがなさすぎだし、体をぶつけて邪魔することさえ出来ていなかった。 せめてファーを切ることが出来ていたら、東口にもチャンスがあったと思うけどね。
かなりのシュートまで東口なら防げるのに、あれだけフリーな状態にさせたら話にならない。 そこまでの守備さえ出来ていないんだからなあ。 佐藤には、がっかりだよ。 SB起用とは言え、攻撃はしなくてよくて、1対1を防いで欲しいという起用だったのに、それをこなせないんだからなあ。
後半44分、黒川が左サイドから凄いクロスを供給、パトリックがフリーでヘディングで合わせるも、枠の左へ外れてしまった。 かなり速いボールでしかも曲がって変化していたから、パトリックも合わせきれなかった。
黒川が化けたな。 自信を掴んだんだろう。 自信を持つと、変わるもんだね。
最後、CKで東口がゴール前に行く気迫を見せるも、このまま負け。
黒川が化けた。 重心の低さが目に付くぐらいだったけど、そこから鋭いボールを蹴れるし、まずまずのスピードもあるし、アジリティーもある。 試合に出てるうちに、やれそうな感じを掴めて、この試合で自信を持ってプレーしたら、いいプレーが出来たという感じだな。 大卒3年目でぎりぎりだったけど、開花出来るかな?
一美も良かったと思う。 特に守備で1対1で強くて、抜かせなかったからねえ。
ペレイラは何もやってもダメだった。 起点に全然なれなかったし、得意のヘディングシュートさえ外した。
もういいよ。 CFは、パトリックと一美をローテで使ったらいいと思う。
いつもなら、試合当日に記事を書くんだけど、今回は書く気になれなかった。
はあ~と大きなため息が出て、テンションがだだ下がり。
そして、このサッカーに未来はあるのかな? と思った。
9試合でたったの2点。 リーグ最下位の得点力。 ありえない。
そして、個が頑張るだけのサッカーだ。 ガンバのサッカーというものが何も感じられない。
昨年の天皇杯で、川崎相手に3-4-2-1にしたり、今回も奥野のアンカー起用だ。
宮本監督は相手のサッカーに対応することに策を弄しすぎて、自分たちのサッカーを出来ていない。
こんなことをやり続けていたら、ガンバのサッカーあるいは宮本監督の考えるサッカーを出来る訳がない。
チームの連携はちっとも上がらない。 相手に対応することばかりしているから、肝心の自分たちのプレーをどうするかが、なくなってしまっている。
こんなサッカーに未来はない。
こうなったら、開き直って負けてもいいから、自分達のサッカーをやるべきだ。
まじで降格がありえる。 どうせなら、自分達のサッカーをやりきって落ちるべきだ。
3年前は石にかじりついてでも、降格を逃れなければならなかったけど、今回は過程が違う。
付け焼刃ではダメだ。
宮本監督も、降格しそうな状態で監督になり、2年目も降格争いをして、相手のサッカーに対応してどうにか勝つ、という考えが脳に染みついてしまったんだと思う。 頭がいいから、そういうのが出来る。
しかし、一番大事なのは自分達のサッカーを作り上げること。 そこを一番にして戦って欲しいな。