Jリーグは、26節を終了した。
J1の成績に続いて、ガンバの成績を分析したいと思う。
ガンバは、2位につけている。
前半戦終了時は9位だった。
その時、「何とかACL出場権獲得の4位を掴んで欲しいし、可能性はあると思う。
セレッソ、FC東京、鹿島のどれかを上回らなければならないので、ハードルは高いのだが。
セレッソは得点力不足、FC東京はACLが、鹿島は勢いが止まれば反動が、とそれぞれスキはある。」と書いたんだが、その通りになった。 ありがたし。
ここ11試合で9勝2分と出来過ぎの結果。
16節に4バックに変更してから、快進撃が始まった。
チームの心臓・井手口がダブルボランチの1角にいるのが、攻守にバランスが取れて、ベストということかな。
井手口がピッチ狭しと走り回るので、相棒のボランチがバランスを取る必要がある。
大卒ルーキー・山本 悠樹のボランチ抜擢と彼の成長も大きい。
そして、この期間、三浦が不在だったし、遠藤の移籍、藤春の脳震盪、昌子の怪我と主力メンバーに怪我等が続いたのだが、代わりのメンバーの活躍により、彼らの不在を補った。 どころか、返って結果を出したと言えよう。
出来るだけ多くのメンバーを起用して来た宮本監督の采配が危機で生きてきた。
9勝全てが1点差勝利。 勝負強い。 昔の強かった時の鹿島みたいだ。 ガンバじゃないね。
逆転勝ちが2試合もあり、それも負けないガンバの印象を与える。
内容は押されっぱなしで、良くないんだけど。
得点は、J1平均レベルで、大したことない。
それに反して、失点はリーグ3番目に少ない。 明らかに、これが快進撃の要因。
ひとえにGK東口の力による。 東口を中心に皆が守備に奮闘出来ている。
システム的には、4バックへの変更が効いた。
ダブルボランチにして安定したのと、井手口をIHからボランチに下げたのが大きいのかな。
井手口を前に置いて、前でのボール奪取力を高めるより、後ろの守備への貢献を大きくしたのが、守備には良かった。
トータルとしても良かったということかな。
ガンバは守備のチームになった。 しかし、組織で守備的に戦っているというより、個人の力で守っていると思うので、攻撃陣の守備への負担は増えていないと思う。 だから、攻撃陣は彼らの持っている個人のポテンシャルを発揮しさえすれば、得点は増えてくるはずだと思っている。 名古屋戦の後半が本来の力のはず。 しかし、それが再現できない所を見ると、微妙なバランスの上に成り立っているのかな?
昨年は、ずっと平均以下に沈んでいた。 最後に平均に何とか辿り着いた。
今年は、ずっと平均以上だからねえ。 雲泥の差。
得点は去年とさほど変わらないけど、失点は大幅に減った。
昨年は、28節から1試合に3得点を取り出して、ラストスパートをかけた。
今年は、どうだろう?
アデミウソンの謹慎が凄く痛い。
ハイレベルのアデミウソンがいないのも痛いけど、FWが3人になって、体力的に残り8試合もつのか?という問題が大きい。
勝ち点差が残り試合と同数までは、追いつけるという経験則から言えば、ACL出場権獲得の4位に入るチームは、ほぼ6チームに絞られた。 2位のガンバはほぼ確定で、大崩れしなければイケそうだが、試合内容が良くないので、失速する懸念は十分ある。
出来れば、2位になって、天皇杯を狙ってもらいたいな。