2019年女子ワールドカップ(W杯)フランス大会予選を兼ねたアジア杯。
なでしこジャパンは決勝でオーストラリアと対戦した。
1次リーグB組の第三戦で対戦した時は、1-1の引き分け。
決着をつける戦い。
このアジア杯で成長しているなでしこジャパン、互角の戦いが出来ると思っていたんだが。
そう甘くはなかった。
前半から、オーストラリアが攻めまくる。
前半14分、ゴール前の高いクロスを山下がこぼしてしまう。 そのボールをシュートを打たれ、熊谷の手に当たってしまう。
絶体絶命のピンチだったが、そのPKを山下が弾き出す。
前半半ばを過ぎてから、日本も攻めだす。
前半35分、岩渕が右サイドからドリブルで切れ込んで、短くパスを出すと、走り込んだ長谷川がワントラップして、鋭いシュートを放つがGKに弾きだされた。 美しい攻撃だったが。
このまま前半0-0で終了。
1次リーグでは、日本は後半から盛り返したが、今回は後半も攻められる苦しい戦い。
しかし、攻められていても、あまり取られる気がしなかった。
オーストラリアはワイドにボールを散らして、スピード豊かに走り込み、センタリングしてくる分厚い攻撃。
スピードもあってフィジカルもあるから止められない。
日本があまり攻めれなくなった。
しかし、後半27分、満を持して、菅澤に替えて、横山を投入する。
なぜスタメンから使わないかわからないが。
そして、ワンチャンスをものにする。
後半39分、長谷川が左サイドから中へ切れ込んで横山へ預けると、横山はノータッチで反転して、飛び込んできた相手DFを交わして、右足を振り抜く。強烈なシュートはゴール右上に突き刺ささって、待望の先制点を獲得する。
後は、安定してきた日本守備陣が守る。
最後の最後、裏へボールを出されて、抜け出される、大ピンチ。
しかし、GK山下が飛び出して、先にボールに触れられるが、体に当てて、防ぐ。
そして、このまま試合終了。
この結果、アジア杯を優勝。 前回も優勝していたようで、連覇となった。
いや~、よく守ったね。 実力は相手が上だったけど、試合はものにした。
しかし、引いて守ったというより、攻めたくても攻めさせてもらえなかったという内容で、闘う姿勢は示していた。
これは、自信になるんじゃないかな。
粘れるようになり、粘れば勝てるという感覚ももてたんじゃないかな。
それにこれからさらに良くなる感じがある。
来年のWCは、まだ難しいかもしれないけど、東京五輪では期待できるかも。
そういう試合だった。