選手コメントで振り返るUAE戦。

 選手コメントで先日のUAE戦を振り返ってみようと思う。

○久保裕也

(1ゴール1アシストを振り返って)やっとチームに貢献できたかな、という感じです。(シュートの場面は)中に誰もいなかったですし、自分がフリーだったので、打とうと思いました。冷静に落ち着いてシュートできたと思います。

 「フリー」をインタビューで何度も言っていたのが、印象的だった。
そこまで、フリーに見えなかったが、あれくらいなら欧州ではフリーなのだろう。
心強い言葉だ。

○今野泰幸

(素晴らしい活躍だったが)いえいえ、必死でした(苦笑)。
(ゴールも決めて夢のような復帰戦だった?)もうでき過ぎですね。奇跡ですね、奇跡(笑)。
(久保からのアシストだったが)原口元気がニアに(相手ディフェンスを)引っ張ってくれて、久保が絶妙なところにスピード、コース、場所、もう全てピンポイントで出してくれた。僕も冷静に胸トラップしたら、フリーすぎてその後は焦っちゃいましたけれど、とにかく枠に飛ばそうと思ったら、何とか入りましたね。

 今野らしい自虐コメント。
自虐コメントが出てる時の方が、調子いいんじゃないか。

(代表でのブランクをまったく感じさせないプレーだったが)たまたまです。マジでたまたまです(苦笑)。それは本当に。やる前は本当に不安でした。全然プレーを一緒にしていない人といきなりやるわけですから、連係もなにもないですし。監督のサッカーも体感していないし、すごい難しさはありました。とにかく自分の良さというか、とにかく走って、相手をつぶして、シンプルなプレーをしようと考えていました。

 正直な本心なのだろう。
高度なレベルが頭にあれば、「連携もなにもない」という発言になるのかな。
その状態で、あれだけのことがやれたのは、ベテランの力なんなんだろう。

「得点シーンは全く練習ではやってない。チャンスだと思ってかぎ分けた」

これは、今年ガンバでやっているから、できたプレー。
そして、今野の隠し持っていたFWの嗅覚。

○川島永嗣

(監督は経験のある選手が必要だったと言っていたが)監督としても、こういう大事な一戦で公式戦に出ていない選手を使うのは、勇気が必要な決断だったと思います。そういった意味では、監督の期待を裏切れないという気持ちもありました。ただ、監督からは今まで代表で経験してきたことをピッチの上で出してくれと言われていました。こういう結果に終われて良かったと思います。

ハリルホジッチ監督の起用を勇気ある判断と自ら語っている。
「今まで代表で経験してきたことをピッチの上で出してくれ」というのは、とても適切な指示でアドバイスだなあ。プレッシャーを与えず、しかし、激を飛ばしていて、かつお前のプレーをしてくれればいい、と言っている。

○香川真司

(今野と久しぶりにやってみて)12人分と言ったら変ですが、やはりすごい運動量で、得点も取りましたし、本当にすごい。チームで一番素晴らしいプレーヤーだったんじゃないかと思います。今のサッカーに今ちゃん(今野)のスタイルはすごく生きていると思う。脱帽です。

今野の凄さを香川が語ってくれた。

○吉田麻也

(キャプテンマークは)サウサンプトンでも何回か巻きましたけれど、国のキャプテンになるということは非常に大きなことなので、もちろんいつも以上にプレッシャーを感じました。ハセさん(長谷部誠)の分まで頑張らないといけないですし、逆に言うと、ハセさんがいないから負けたと言われたくなかった。(キャプテンマークを)巻くことに関しては、ハセさんだけじゃなくて、歴代の先輩方に恥じないように責任と誇りを持ってやらないといけないなと思っていました。

試合後、声を枯らすほど指示を出していた麻也。 プレーも安定していた。
キャプテンは、吉田と思っていたけど、意気に感じてやれるところが、いいね。

○原口元気

 チームとしてはプラン通りでした。左にはオマルがいるので、守備的にというのはミーティングでも言われていました。(攻撃は)右からいくことが多かったので、右からいってクロスに合わせるというイメージでした。僕自身のプレーは、前半はミスが多かったと思います。後半は持ち直せましたが。

 直前のドイツでのプレーが悪かったので、嫌な感じがしてたのだが、前半、イマイチな感じだったんだが、やっぱりイマイチだったんだ。 それでもプレスが良かったから、悪印象ではなかったが。

(岡崎選手にパスを出したが)自分で打てたかな(笑)。でも、(岡崎が)見えちゃったので。珍しいですけれどね、パスを出すのは。

こうは言ってるけど、シュートを外した岡崎を鬼の形相で見ていたよ。
俺が虎の子のパスを出してやったのに、と。
俺がシュートを打てば良かった、と。 もう岡崎には出さんだろうな。

○岡崎慎司

(経験ある選手が使われたが)戦い方の中で4−3−3になった場合、前はヘディングで競ったり、身体を張る部分が多くなってくる。自分が出られないのは、サコ(大迫勇也)がそういうプレーを得意としているから。今日はサコが良い起点になっていたと思うし、チームの流れをあいつが引き出していた。自分ももちろん出たいですけれど、今日の形だったら、ああいうタイプがこのチームには必要というか、ボールが収まるときはサコのところが多かったと思います。

 極めてクールなコメントだ。 なるほど。

○山口蛍

(いつもと違う形だったが与えられた役割は?)アンカーだったので、真ん中を空けずに相手の10番(イスマイル・マタル)ないし、21番(オマル)が中に入ってきたときにマークを見るという役割でした。
(準備期間が短い中で今野と香川をインサイドハーフに置いていたが、それが見事にハマった要因は?)うまくハマったのかどうかは分からないですけれど、今野さんはガンバ(G大阪)でもあのポジションでやっているので、すんなりいったと思います。僕はあまりやったことがないので、ちょっと戸惑いはあったし、相手のポジションや自分のポジションなどいろいろなことを気にしてプレーしていたので、すっきりできた感じはないです。
(今野を後ろから見ていて)経験もあるし、ガンバでの好調をそのまま持ってきているイメージがある。自分は真ん中にいるから、その分、今野さんは守備でも帰ってきてくれたしすごく助かりました。自分がもう少しうまく守備をやれれば、もう少し前でプレスをさせてあげることができたんじゃないかなと思います。

 蛍は、イマイチだったけど、戸惑っていたんだな。
反省点は的確だな。
次に期待しよう。

○長友

「彼のストロングポイントは(右サイドから)中に入ってからのスルーパス。だから、左に流れるのは問題ないなと思っていました。実際、それほど怖いなと感じるシーンは作られなかったと思います。
 セリエAではよくありますが、口でもいろいろ駆け引きしました(笑)。彼(アブドゥルラフマン)はすごく嫌がっていましたね。といっても、汚い言葉をかけたわけではないですけど」

 攻め上がりが少なかったけど、監督の指示だったんだな。
どんな、嫌がらせを言ったんだろう。 興味あるな。

 選手がこれだけコメントしてくれると、試合がより理解できて、面白い。
勝ったからだろうけど。

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