AFC U-19選手権グループステージ第3戦のカタール戦。
日本は勝ちか2-2の引き分け以上でないと、グループリーグを突破できないという厳しい条件。
3チームが同勝ち点の場合、当該国同士の総得点等で決まるからだ。
日本は、MF市丸瑞希(G大阪)、DF藤谷壮(神戸)を初出場、初先発させた。
これには驚いた。
この大一番の第3戦に初出場の選手を使うとは。
日本のユース年代は、できるだけ選んだ全選手を試合に使って、成長を促すというポリシーがある。
それでも、世界大会の出場ができなければ、意味がない。
だから、内田監督は良く決断したなと思った。
ちょっと調べてみると、この3試合で出場してないのは、控えGK二人とDFの板倉滉(川崎F)と4 町田浩樹(鹿島)のみ。 この二人はCBなのだろう。
さすがに、守りの要、中山と冨安を外せないだろうから。
試合は、カタールが前から来たので、面白いサッカーになった。
意外だったのは、ボランチの市丸が縦パスを入れて、攻撃を活性化していたことだ。
なんだ、もしかして一番いいボランチじゃないか。
4分にはロングボールをカタールDFが処理をミス。これをFW岩崎が奪って、先制点を決めた。
ラッキーだった。
30分にDF中山がCKから見事なヘディングゴールを決めたが、前のオフサイドの位置にいた堂安が関与したということで、オフサイドで取り消し。
これは、完全に中東の笛だったな。
しかし、これ以外は公平な笛が吹かれていたので、まあしょうがない。
そして、45分にはCKの跳ね返りを三好が目の覚めるような鋭い一撃をミドルレンジから叩き込み、2-0とリードを広げて前半を終えた。
後半、カタールが猛攻に出てきたが、なんとか耐えて、17分、FKからの小川のヘッドのポストからの跳ね返りを冨安が蹴り込んだ。
これで、3-0と試合を決めた。
後は、気落ちしたカタールを攻め立てて、このまま試合終了。
日本の完勝だった。
日本は、尻上がりに良くなってきた。
ディフェンスラインでの無駄なボール回しがなくなった。
それが良かった。
多分、新しく入った市丸がボールを受けて、前に供給できたからだろう。
これは、大きい。 FKも正確だし。
むしろ、何で今まで使わなかったのと不思議に思うくらい。
ボランチのベストは、攻撃センスおある市丸とボール奪取力がピカイチの原のコンビだな。
坂井は、キャプテンだけど3番手だろう。 坂井の所で、ボールが滞ることが多くて、イライラさせられてたからね。
皆無だったサイド攻撃も少し出てきた。
サイドに張った堂安と三好がドリブル突破が好きなので、サイド攻撃ができなかった。
それに、サイドバックも突破力がない、人材がいなかったのかなと思っていた。
しかし、今回初出場のSB藤谷壮(神戸)は、スピードがあって、イケルじゃないかと思った。
初出場の市丸と藤谷は、レギュラーなんじゃないかと思った。
監督はどういうつもりなんだろう。
まあ、これでグループ Cを一位で突破。
次試合で、世界大会の出場をかけて、オーストラリアとタジキスタンの勝者と戦う。
殆どの選手を使ったおかげで、誰がいいのか見極めることができた。
それに、第3戦で初めて日本らしいサッカーが見れて、上り調子なのも良い。
勝てそうな気がする。
1、2戦を見て、こりゃダメだと思ったけどね。
堂安と三好、そして小川航基がそこまでスーパーではないとわかったので、少しドリブルを減らして、サイドバックもうまく使って連携で崩してほしいね。
あと、中山雄太と冨安健洋のCBコンビは最強。
この二人がチームの最強のストロングポイントだね。
セットプレーからのヘディングシュートも図抜けているように思われる。
市丸が正確なキックを蹴れば、かなりの得点源だ。
期待できる。