さあ、いよいよ開幕戦、J1第1節、ガンバ大阪はホームで横浜F・マリノスと対戦した。
いきなり、前半1分、遠藤のハイプレスで、マルチンスがGKへバックパス、それをファンウィジョがカットして、シュートを放つと、惜しくも左ポストに当たり、その跳ね返りを小野瀬が、冷静に押し込んだ。
いきなりの先制点で、気が緩んだところを、前半3分、ゴール前で低いクロスを藤春がクリア、それが相手選手に当たりこぼれたボールを仲川に押し込まれた。
いきなりの点の取り合いでハイテンポの試合になってしまった。
これがいけなかった。
マリノスは面白いようにパスが繋がり、サイドの裏に侵入され、クロスやシュートを打たれる。
そして、前半34分、波状攻撃を受け、クロスを跳ね返すも、PA手前で三好が拾い、左足を豪快に振り抜かれて、鮮やかなミドルシュートを決められた。
何とか、前半耐えてくれればと見ていたんだけど、やられた。
そしてさらに前半38分、今度は、中央で鋭い縦パスを細かく繋がれ、最後はEジュニオが抜け出して、飛び出した東口に浮かしてシュートを放ち、ネットを揺らした。
これが、決定的だったな。
このまま前半終了。
ガンバは、1-1の時にチャンスもあったが攻めが雑だったのと、裏へのFWへのパスがことごとくオフサイドに取られたこと。
この試合で10か11回あった。 これでは攻撃にリズムが出ない。
マリノスがガンバFW対策でやったのか、新しいCB達の能力なのか、こういうやり方をずっと続けるのか?わからないが、うまく嵌められてしまった。 このことが一番の敗因だったと思う。
後半、相手が少し緩めたのと、ガンバも守備を修正したので、落ち着いた展開になった。
落ち着いたものの、ガンバも攻め手に欠いてしまった。
2点差ついているので、ジェソクを変えるかと思いきや変えなかったな。
田中 達也、渡邉 千真、矢島 慎也と投入したが、なかなかうまくいかなかった。
ただ、田中 達也や、最初は機能しなかったけど、最後の方はドリブルのチャンスを掴むと、キレのあるドリブルでクロスを上げていた。
そして、後半43分、その田中がクロスを上げると、飛び出した飯倉の手前でDFがヘディングクリア、流れたボールを藤春が無人のゴールに押し込んだ。 2-3。
しかし、ここまで。
このまま、終了。
これで、ガンバは、8年連続で開幕戦白星なしとなった。
何と言っていいのか。
マリノスはかなりの新メンバーが入り、正直ポステコグルー監督のサッカーをまた一から作り直すんだろうなと思っていたが、去年よりパワーアップした感じがあった。 皆動きにキレがあったし、スピード感があった。
そして、ハイラインに対して、ガンバはその裏を取るのではなく、逆にオフサイドトラップにかけられまくった。
まあ、わかっていたら対策をして、裏を取れたんだろうが、今シーズンの初戦、要領を掴めず、とうとう試合中の修正は出来なかった。
マリノスのメンバーがかなり変わって、様子が掴めず、相手に嵌められた感が強い。
しょうがないね、という感じだ。
ただ、ガンバの攻めが左:50%、中央:22%、右:28%と左サイドに偏っていた。
右SBに米倉を使わずにジェソクを使ったから。 ジェソクの守備が完璧ならまだいいが、そんなことはないからね。
ジェソクのサイドを結構突破され、クロスを上げられていたから。
後半、ジェソクの位置を高くしていたけど、高くしても下手だから大して効果がない。
宮本監督も去年でわかったと思ってたんだけどなあ。
何度同じようなことを書いているか。 いつまで書かせるんだと思う。
田中 達也は、能力の片鱗を見せたね。
突破してクロスを上げる能力は相当高い。
スピードもあるみたいだから、スペースがあれば、もっとやれるだろう。
けど、小野瀬の方が総合力は高いと思う。 得点力と運動量の点で。
今後、どう使っていくのか。 右サイドの選手起用が注目だな。