YAMAPという登山GPSアプリを愛用している。
このように、地図上で歩いた軌跡をスマホで見ることが出来、現在どこにいるのか、見ることが出来るアプリである。
数年前にこのアプリを知り、愛用している。
登山では、道迷いが一番心配なのだが、このアプリを使いだして、その心配がほとんどなくなった。
道がわかりにくそうなマイナーな山でもどんどん登るようになった。 ありがたいアプリである。
さて、今まで無料会員としてこのアプリを利用していた。
有料のプレミアム会員なら、便利な機能も使えるのだが、無料版で十分だったから。
しかし、3月からYAMAPが有料会員を増やそうと、制度の改定をしてきた。
月2回までしか地図をダウンロード出来ないように改定したのだ。
ライトユーザーは今まで通り無料で、月3回以上山に登るようなヘビーユーザーは有料会員になって下さいよという改定である。
自分は、今、月3回以上山に登るようなヘビーユーザーになっている。
山歩きが面白いというのもあるけど、日頃、散歩もしないような運動不足なので、登山ぐらいしないと不健康極まりないというのが、強い理由になっている。
まあ、他の登山アプリもあるけど、YAMAPが好きだし、潰れても困るので、有料会員になることにした。
4,600円/年。 月400円弱。 月4回山に登ったら、1回100円相当だな。(web加入だと3,480円。知らなかった。)
それだけの価値はあるんだけど。
YAMAPのトップページ。
会員達が歩いた記録をここにアップしている。 綺麗な写真も見れる。 ちょっと覗いてみては。
さて、今回の改訂には、苦情が相次いだようで、社長が背景や理由についてyoutubeで配信して、それが面白かった。
主旨は、
YAMAPは、ベンチャー企業である。 新しい価値を作る。圧倒的に成長をするというのがベンチャー企業の定義。
YAMAPは、アプリウェブ企業。 1強多弱の世界。 従って、圧倒的な成長を目指している。
日本社会の最大の課題は、身体を使っていないこと。 それを改善したい。
それを受けて、YAMAPの起業の理念は、人と山をつなぐ。 山の遊びを未来につなぐ。 にした。
「八方よしの会社」を作りたい。 それが自分たちの挑戦であると思っている。
2013~2019年までは、サービスが先、利益は後というスタイルでやってきた。
運営費は、約15億円の資金調達で賄った。
圧倒的な成長を目指したため、そういう戦略を取った。
その結果、2019年11月にYAMAPのダウンロード数が140万になった。
登山人口が700万人と言われていて、その20%にYAMAPが届いた。
キャズムというハイテク市場の商品やサービスを普及させるために、どうしても越えなくてはならない市場の「溝」があるのだけど、それが17~20%と言われていて、そのキャズムを越えた。
そこで、サービスが先というやり方からサービスと利益を同時に目指すというやり方に変えた。
YAMAPのユーザーの20%の人々、アクティブなユーザーにプレミアム会員になって頂きたい。
残りの80%のライトユーザーは、無料会員のまま。
なるべく多くの方に山に触れていただきたい、かつ収益化もしていきたいということが、今回の改定に繋がっている。
YAMAPの利用状況。
アプリのダウンロード数 : 226万
アプリのMAU : 52万 「Monthly Active Users」の略で、月あたりのアクティブユーザー数
WEBののMAU : 123万
プレミアム会員 : 41,500 でMAU52万の8%。
この8%を15%(8万人)にするのが、今回の目的。
これは、登山人口の1%に相当する。
これが、概略。
これは、YAMAPという1ベンチャー企業の経営についてかなり正直に語っているという動画でもあるので、山に興味が無くても、会社経営に興味がある人には、面白い動画だと思う。 見てみては。